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「ダメだぁ、ぜんっぜんみえねー」
暗がりで少し離れると互いの影しかみえなくなって下にいた実弥が駆け上がって来たからとりあえず逃げてみた。
すぐにつかまる追いかけっこになんだか楽しくなってきて今度は私が提案する。
「ね、次はしりとりにしようよ」
＊
「リンゴ」
「ゴリラ」
「ラクダ」
意外にも付き合ってくれるんだ、なんて思いつつ次の言葉を待っていた。
「だだっこ」
「怖い顔してるけど優しい」
「意地っ張り」
「理科室で告白」
「くだらねぇ事 まだ覚えてる」
くだらなくないよ、凄く嬉しかったです
「す・・ スノボの帰り初めてケンカした」
「誕生日間違えたから」
間違えたんじゃねぇ、あの日しか休みが取れなかったんだぁ。
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作者名：ふゆ | 作成日時：2023年11月25日 18時
