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「ねぇ、待ってよ」
「止まったらさみぃだろうが」
「だって 暗いからあんまり早く歩けないよ」
「あーーーーっ、うるせー」
何だかんだでしっかりと手を繋いでくれるんだよね。
ジャリ、ジャリ、と音を立てて進む先に長い階段が見えてきた。
「行くぞー」って引っ張る腕にしがみついた。
「待って」
見上げるくらいずっと高く続く階段は暗闇の中でぼんやり浮かび上がって一段目から戦意は喪失。
上った先に何があるのか気になるけど、行くならもっと明るくて人がいる昼間がいいんじゃないかな、なんて思っていた。
「行かねーの?」
少し不機嫌な声で聞くから正直に言ってしまおうか少し悩んで聞いてみる。
「上ったら何があるの?」
「そりゃぁお楽しみだ」
ちょっと意地悪な答えが返ってきた。
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作者名:ふゆ | 作成日時:2023年11月25日 18時