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「もう、遅いよ!」
ぶるぶると震えるような寒い冬がやって来た。待ち合わせ場所になかなか現れない彼に少しだけイライラしていた。
手にした2人分の缶コーヒーはもうとっくに冷たくなって冷えた指先にハーッと息をかけて温めていた。
「わりぃ」
そういう彼の口調はちっとも悪びれてないようで。もっとイライラが加速する。そんな私に気付いたのかそうでないのかぐるりと正面に回って早くと急かしてRVのドアを開けた。
片足をかけて乗り込む体を包み悪かったな、とつぶやいても 許さないから。
流れる小気味いい音楽と暖かい車の中が少しずつ私を冷静にさせていく。。
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作者名:ふゆ | 作成日時:2023年11月25日 18時