こんなに狡い男だったなんて知らない。 (ページ3)

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で、どうすんの？ページ3

今野side

あれから数時間。

酔い潰れたAを背負いながら歩く。

背中に当たる柔らかい感触と甘い匂いに

くらりとしたがなんとか耐える。

やっと着いた自宅の鍵を開けて中に入り

ベッドの上に寝かせる

無防備に眠っている姿が微笑ましくなり

頭を撫でているとAが目を覚ました。

『…あれ？』

「ん？」

まだ頭が覚醒しきっていないようでぼーっとしているA

起き上がろうとした身体を押し返して

覆い被さると不思議そうな視線を向けられた

この状況で不思議な顔できんのAぐらいだろうな

なんて思いながらそのまま頬に手を添えて軽く口付ける。

『んっ、、ぇ、今野なにしてんの』

「欲求不満解消してあげよっかなって」

『何言ってんの！？』

冗談混じりで言えば慌て始めるAの様子が

面白くて小さく笑っておいた

嫌なら突き飛ばせば良いものを

それをしないということは少なからず

期待してくれているのだろうか。

もう一度キスをして服の中に手を這わせると、

ビクッとしたAに胸を押し返された。

『付き合ってもないのに、ダメだって』

「じゃあ付き合お」

『ぇ、』

そのまま抵抗するように力を込めてくる手を取って

指先に唇を落とすと、彼女は黙ってしまった。

そのまま手首に舌を滑らせると

押し殺しきれなかった声が小さく聞こえてくる。

「別にヤりたくて言ったとかじゃないから」

『っ、』

「ちゃんとAの事好きだよ」

『ぁ、っん、』

ゆっくりとした動作で耳に唇を寄せて囁くと

吐息がかかったせいか

また小さな喘ぎ声が漏れ出た。

その反応に気を良くした俺は首筋や鎖骨に痕を残していく。