CRAZY LOVE (ページ5)

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想いは金で伝えんだよページ5

貴方side

今日はお店の中でも人気イベントの日

その名も"私にいっぱいいれて？"

名前だけ聞くと乱交dayかと思われるるかもしれないけど

一切そんなことはなくて

ただ際どいコスプレをした嬢に

お札をねじ込んでもいいよって日。

とあるお客さんがやつれた顔して

「おっぱい触りたい…」って札束差し出してくるから

店長が何とか考えたのがこのイベント。

そしておっぱい触りたいと言ってたお客さんこと

髙橋さんがやってこられた。

「ほ、ほんとに触っていいの？」

『もちろん！、はやく入れて…？』

「っ、わ、やわらけ」

『んっ、』

いつも「おっぱい！触りたい！」って言ってた癖に

いざ触れるとなると照れてしまう髙橋さんが可愛くて

つい意地悪をしてしまう。

『髙橋さんのためにこの衣装着たんですよ？』

『似合ってますか？』

そう言いながら胸元が空いているナース服を

見せつけるように体をくねらせると

ごくりと喉を鳴らす音が聞こえてきた。

「に、似合ってる…」

顔を真っ赤にして答える優斗さんに満足してると

黒服に連れられてきた2人目のお客様

白のロングコートを身にまといサングラスをかけた男性。

そう、猪狩さんがやってきた。

「おい童貞、そこ代われよ」

「はぁ？」

髙橋さんを押しのけて私の隣に座ってくる猪狩さんと

それを睨みつける髙橋さん。

いつもならここで喧嘩が始まるんだけど

「もう有り金全部ねじ込んだんだろ？」と

猪狩さんに言われて悔しそうな表情を浮かべていた。

「さっきこのイベントのこと知ったからあんまり手持ちねぇの、ごめんな、」

『猪狩さんキャッシュレス派ですもんね』

「そうなの」

申し訳なさそうに謝りながらも

私の太腿を撫でてくる猪狩さんに

思わず体がびくりと反応する。

そして猪狩さんは隣にいる優斗さんに視線を向けると

まるで見せ付けるかのようにゆっくりと

ナース服にお札をねじ込みだした。

「ナースねぇ、俺の好みじゃないかも」

『えぇ、可愛くないですか？』

「Aちゃんはかわいいけど、優斗の為に選んだってのがやだ」

『そんな〜』

不満を漏らす私を無視して

どんどんお札をねじ込む猪狩さんに

私は諦めてされるがままになっていると

またお客様がやって来た。