CRAZY LOVE (ページ4)

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井上さんとのアフター│番外編ページ4

被りは伝票で殺すんだよのifの話(瑞稀くんにオムライスを作る)、本編には組み込めれなかったから番外編として投下、特に続かない

貴方side

アフターは井上さんの要望により

彼の自宅へ行くことになっているので

途中コンビニでオムライスの材料を買っていく。

家に着き早速料理を始めようとすると

井上さんが後ろから抱きついてくる。

「ねぇ、まだ？」

『もうちょっと待ってくださいね』

「早く食べたい〜」

まるで子供のように駄々をこねる井上さんに

苦笑いしながら調理を進める。

完成したオムライスをお皿に乗せて

テーブルへ運び2人で手を合わせる。

スプーンを手に取りひとくち食べてみると

我ながらいい出来だと思う。

「ん〜！美味し〜」

『ふふっ、喜んでもらえて良かった』

井上さんを見ると幸せそうな顔をして

私の作ったオムライスを食べている。

その姿がなんだか可愛くて微笑ましく感じた。

洗い物を済ませて帰るために身支度をしていると

井上さんは再び後ろから抱きついてくる。

「…もう帰んの？」

『明日は朝から予定があるからアフターはちょっとだけって言ったでしょ？』

「ん"〜、でもさぁ」

『瑞稀くん、お願い』

「…ん、わかったよ」

お店では絶対に名前で呼ばない私が

名前呼びをすれば井上さんが弱いことを知っているから

渋々と離れてくれた。

帰り際玄関で靴を履いていると不意に腕を引っ張られる。

何事かと思い振り向くと唇に柔らかいものが触れた。

井上さんは満足そうに笑って手を振っている。

「おやすみ」

『あ、はい、おやすみなさい』

突然の出来事に頭が追いつかず

暫くその場で固まっていたが

ハッと気づき急いで家に帰る。