30. 目ェ…… ページ33
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『…エンマさん、エンマさん』
エンマ「…んん……」
エンマさんの肩をゆさゆさと揺らすと目をこすりながら体をおこす。そして私にゆっくりと顔を近づけた。
なぜか時間がとてもゆっくりと流れている気がした。
エンマさんの顔が離れていく。と同時に少しずつじわじわと耳が熱くなってゆく。
『…え、っ?』
エンマ「おはよ、よく寝れたか…って、どうしたその顔」
『え、エンマさんが、いきなり…!』
なっ、え?彼は私の頬にキスしたという事に気付いてないのか…もしくはわかっててわざと言ってるのか。
後者はないと思う、あくまで私の偏見だが。もしも後者であれば大王様とか関係なく殴り飛ばすだろう
エンマ「オレが……なんだ?」
にやりと口の端をあげながら顔を近付けてくるエンマさんに確信した。わかっててやってるな…と。
意を決して拳を勢いよく突き出すと見事にエンマさんの顎に命中。
突きつけられたかってぇ拳をまともに受けたエンマさんはその激痛でばたばたと床にのたうち回りながらうなり声を上げている。その様子を他所にその場を後にすることにした私は扉の方へといそいそと向かう。
扉のドアノブを捻って、開けるとそこには寝起きなのかぴょんと跳ね上がった寝癖を付けた寝巻き姿のカイラさんが立っていた。
『んわ、!お、はようございます…?!』
カイラ「ん、ああ、おはよう。…体は、大丈夫か?」
『あっ、ハイ…たぶんなんとか…!』
慌ててたせいか想像以上に前のめりなっていた私を倒れると勘違いしたのかお腹に手をまわして支えてくださったカイラさん。
わぁ…見た感じは細いのに案外ちゃんと筋肉が付いている。片手で女の体ひとつを軽々と支えられる腕に感心。まじまじと腕を見詰める私に首を傾げるカイラさん。
いや、そのっ、変態じゃないですからね
『すみません』と一言だけ述べて体の軸を後ろに戻して自分でちゃんと立つと、上からじとりと怪しむ様な視線を向けてきたカイラさん。
えっ、なんですか、その目!!イヤッッッ!!そんな目で見ないでぇッ!!!
彼は意味もなく変に冷や汗を掻く彼女を、
ただただ、不審そうに見詰めていただけであった。
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みなさま、明けましておめでとうございます。
ぷらぷら購入して頑張って進めていたら
かいらさまのクエストで落ち着いていたえんまさまとかいらさまの愛再熱しました…プァッ…
これからも気ままに書いていきますので今年もどうかよろしくお願いいたします。
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サナ - ´むぅ`さん» 凄いですね(笑) (11月26日 13時) (レス) @page32 id: 8678ad65e9 (このIDを非表示/違反報告)
´むぅ`(プロフ) - サナさん» 森林化してますね、多分👍✨ (11月23日 0時) (レス) @page32 id: 2c6b8de15a (このIDを非表示/違反報告)
サナ - ´むぅ`さん» それ、もぉどっちも死んでんじゃないですか!(゜ロ゜;ノ)ノ(笑) (10月14日 22時) (レス) id: 8678ad65e9 (このIDを非表示/違反報告)
´むぅ`(プロフ) - 彩華姫さん» 本当ですか…私のこんな文才でもかっこいいって言ってくださりありがとうございます😭✨ (10月14日 8時) (レス) id: 2c6b8de15a (このIDを非表示/違反報告)
´むぅ`(プロフ) - サナさん» 一世紀後くらいですかね!?(は)冗談でも嬉しいです、ありがとうございます🥰 (10月14日 8時) (レス) id: 2c6b8de15a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:´むぅ` | 作成日時:2023年5月31日 10時