貴方に出会えて【妖怪ウォッチ】

２. 涙 ページ4

山を下りてしばらく歩くと確か、町があったはずだ。


そう言えば、私はあまり町に出させて貰えなかった。


…実は、拾われて以来人が居る場所所を歩いた事が無かったため、私は山を下りるのが楽しみで仕方無かった。


数時間程歩くと道が見えた。その道を辿りながら大きな建物を目指した

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『 こ、ここが町… 』


見た事のない建物を興味津々で見渡す

私があんな地獄な生活を送っている時にはみんなこうして、楽しそうに歩いていたのか

私は周りを見ながらうきうきな気分で歩き回った。

すると目の前から来た男の人と、ぶつかってしまった。


『 …ッ、あ。ごめなさ… 』


「 うわっ、きったな。 」


『 え…… 』


男の人はそそくさと逃げる様に私の元から去っていった。


それもそうか、土と泥まみれで所々服はちぎれたり裂けたりしている。


綺麗な服が当たり前の人からしたら汚い。あれが正しい反応だろう。


その場に立ち尽くしていると、プップー！！とクラクションを鳴らされた


まるで周りから邪魔扱いされているみたいで私はそこから逃げ出す様に路地裏に逃げ込んだ。


私は歩き疲れた足を庇う様に、路地裏の端まで行ってしゃがんだ。


私はこの世界から必要とされてないみたいで何だか悲しくなった。


いつの間にか目に涙が浮かび、



静かに泣き始めた。

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