貴方に出会えて【妖怪ウォッチ】

２１. 違和感 ページ23

のどかで静かな場所、緑の草がそよ風に揺られ綺麗に波打っている。


足元の感触に違和感を感じて視線を向けると裸足だった

そんな事を気にしてる時間もなく、二人の男性に手を引っ張られて何処かに連れていかれる。

無理矢理と言いたい所だが、自分の足が望んで男性二人の元を追う様に動いている。


緑の柔らかい草が何も履いていない足の裏に当たって擽ったい


その男性二人の顔を見ようと顔を上げても、顔にはもやがかかった様にぼやけて全然見えなかった。
二人は笑顔で私の両手を引っ張っている。
もやがかかっているのにも関わらず彼達が笑顔なのは何故か分かった。

また、過去の記憶だろうか？


にしても、少しおかしい。

自分と思われる体…視点が少し高いのだ。それに、私はこんな綺麗な草原なんて全く知らない。


だとしたら前世…？


その思考をさまたげる様に私の手を引っ張っていた男性達が立ち止まり、この体の持ち主の顔を覗き込んだ。



？「…A？」



……え？

今…この人、私の名前呼んだ…！！？



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