貴方に出会えて【妖怪ウォッチ】

１５. 蛙と蜘蛛 ページ17

おはようございます。

現在時刻…人間界で言う3時27分です。


今日の天気は……



……さて、3時半と言っても妖魔界もまだ朝日も昇ってきてないから辺りは真っ暗…本当に何も見えない。

暗闇に居ると昨日の夢を思い出す、本当に何だったんだ。

昨日は早く寝たせいか早く起きてしまった、散歩として宮殿？…を抜けてきたけど……


『きっとエンマさん達は優しいから、許してくれるだろう！』


？「そりゃあー…フラグだな！」


『っ…！？』


いきなり背後から声が聞こえたと思ったら体が宙に浮く感覚で悲鳴を上げかけた。

持ち上げた本人の方へ視線を向けると和風だけどもあまり見ない様な格好をしていた。正直言うと現代風な着物的な…？ヤンキーが着てる足ぶかぶかのヤツ(語彙力)。顔にはメイク？をしており、髪は腰の下まで伸びていてかなり長い。

とにかくなんか凄い人に持ち上げられてる(語彙力は何処へ)


『だ、だれ…？』


？「聞く前に名乗るのが基本じゃねぇのか？」


『…あ、私はAって言います…！』


大ガマ「ふーん、A…ね。俺は大ガマ」


『大ガマさん…』


大ガマ「ん？」


『お、おろしてください…っ』


さ、流石に担がれ慣れてる訳じゃないから気持ち悪くなってきた…


大ガマ「え？…どうしよっかなあ〜」


こ、この人…！私が顔色悪いの気付いてるくせにわざと気付かないフリしてる…！！

私が降ろしてと言いながら暴れても全く降ろす気配が無く、このままではこの人の頭上で吐き散らしてしまう事になる。


？「大ガマ、降ろしてやらぬか…。小娘が困っておるぞ。」


私が顔を歪めながらじっとしているとまた背後から声がした声のした方へと視線を向けると、ザ・和風！！って感じの人が腕を組んで立っていた。

もしかして助けてくれた…！？


大ガマ「土蜘蛛さんよぉ…。ヒーロー気取りでおでまし…ってかぁ？？」


土蜘蛛「違う。見て分からぬのか、顔色が悪い…心臓の病気だったりしたらどうするんだ？盲目の可能性も……」


いやいや、私ちゃんと見えてますからね

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