ブラコンで何が悪い (ページ3)

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「母さん、あれどこに…って、何してんの！？」
『「可愛い優斗を愛でる会」』
「いや意味わかんないから…うわ、この姉ちゃんちょーかわいいじゃん」

そう言いながら私の隣に座る優斗、いやいつもの席順だからいいんだけど、それいいながら隣に座られるとお姉ちゃん死ぬ、ほらみてお母さんそんな私見てにやにやしてるんだから。そんな気も知らない優斗はパラパラとアルバムを捲る。

「これ懐かしー、俺この写真が一番好き」

そう言って指さした写真は親戚の結婚式でリングボーイとフラワーガールをした時に撮った写真。リングピローを持っ優斗と花嫁さんから借りた花束を持つ私は見る人が見ればちびっ子の結婚式に見えなくもない

『ほんとだ、懐かしいね』
「Aが結婚する時もこんな感じなのかしら」
「結婚！？」
『っくりした、何大きな声で、』
「そうそう、Aだっていつか結婚するでしょ？」
『するする、愛してやまない人と結婚したい！！！』
「…」
「黙っちゃってどうしたの？お姉ちゃんが結婚するの寂しい」

相変わらずニヤニヤするお母さん、別に優斗は私が結婚することに興味はないだろう。

「愛してやまない人…その結婚したい相手って推しだったりするの？」
『っな！』
「あらあらあら、」

まさかの発言に固まってしまう、推し＝優斗だと知らないからメンバーと結婚されるとでもおもってるのかもしれないけど、私からすると「俺と結婚したいの？」って聞かれてるようなもので、結婚したらどうとか、旦那さんの優斗なんて何十回以上想像したことあるけど、こんなストレートに聞かれると流石に顔が熱くなる。その反応を見た優斗は何も言わないことを肯定と捉えたのか