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21歳組 ページ10

「義勇」


Aはまず独りでポツンと突っ立ってる冨岡に声をかけた。


鳥の呼吸は水派生のため、意外と仲がいい。


「⋯⋯朱雀か」


「久しぶりだね。最近調子どう?」


「そこそこ、朱雀は、頑張った」


「えー私? んー、まあまあだよ?」


相変わらずの言葉足らずに、Aは曖昧に返事をする。


「そうか」と呟く冨岡は心なしか嬉しそうな表情をしていて、Aも思わず顔をほころばせてしまう。



冨岡に挨拶を交わした後、Aの目は残る柱、不死川と伊黒の姿を捕らえた。



「実弥ー!」


伊黒と楽し気に話す不死川に声をかけ、Aは満足そうに隣に並ぶ。


「おォA元気かァ?」


初対面から気が合っていた二人。不死川の方はAを妹のように思っているのか、時折体調を気遣ってくれる。


「ふふ、元気だよ」


そして、不死川の前ではついつい甘えてしまうA。


「今度一緒に甘味処行く?」


「んー遠慮しとくわァ」


「もーそんなこと言わずに」


そう夫婦のように会話していると、突然伊黒がAに話しかけた。


「朱雀」


「え」


話しかけられるとは思わず、Aは即座に身を翻し、伊黒から体を背ける。


「貴様は柱としての自覚はないのか。自分の弱みを認めないのか? 以前太刀筋を極めると言っていただろうに、もう忘れたのか?」


ネチネチ続く説教。


結局あの合同任務以降、Aと伊黒は関わることなく柱合会議に参加することとなったのだ。


一緒に練習などもっての外。


「あなたに教えてほしいなんて言った覚えないんだけど」


「その程度で自分の太刀筋が綺麗だ、なんて思い上がりすぎだろう。教えてやらんこともないが修正すべきだと思うのだが」


「何その上から口調! いいです〜自分でどうにかします〜」


「勝手にしろ」


「勝手にさせていただきます!」


バチバチと言い争う二人。


この前の任務での仲が噓のよう。通常通りの争いが起こる。


「おい」


「やめろ。お館様がいらっしゃった」


二人の言い合いを止めようとした不死川を遮り、冨岡が声を荒げる。


途端、鋭い目線で冨岡を睨む不死川、伊黒。


その横でAは肩をすくめる。


「いっつもこうなんだから」


それを聞き「朱雀さんもですよ」と呟くしのぶ。


そして、


「お館様のお成りです」



瞬時に柱一同が跪いた。

⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯

因みに21歳組ですが、Aは冨岡&不死川とは仲が良く、伊黒と不仲です。他は原作通りです。

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魔凜芭(マリンバ)(プロフ) - Tenri.Tさん» コメントありがとうございます。ここではお答え出来ませんが、乞うご期待ください! (7月6日 7時) (レス) id: 32919790da (このIDを非表示/違反報告)
Tenri.T - 夢主も大切な人を鬼に殺されたんですか? (7月3日 11時) (レス) id: f7528beaac (このIDを非表示/違反報告)
魔凜芭(マリンバ)(プロフ) - yurineさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていてください♡ (2023年3月12日 16時) (レス) id: 32919790da (このIDを非表示/違反報告)
yurine(プロフ) - 続き気になります! (2023年3月12日 11時) (レス) @page4 id: 79b141f983 (このIDを非表示/違反報告)
魔凜芭(マリンバ)(プロフ) - ねこねこさん» コメントありがとうございます!おばみつ推しの方にとっては不快なストーリーになってしまうんですが、楽しんでいただけたら幸いです♬︎ (2023年3月7日 20時) (レス) @page1 id: 32919790da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魔凜芭(マリンバ) x他1人 | 作成日時:2023年2月19日 14時

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