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新しい区域 ページ11

「おはよう、私のかわいい剣士たち」


「お館様もご壮健そうで何よりです。柱一同よりお慶び申し上げます」


お館様が登場し、悲鳴嶼が言葉を返す。


今回の内容は、大まかに二つ。継子について、見回り区域についてだ。


「現在継子がいるのは朱雀だけか」


宇髄の発言にAは頷き、疑問点を柱達に尋ねる。


「あの、皆さんが継子を持たないのは何故ですか?」


「甲の隊士の戦力に差が生じていますよね」


「呼吸が上手く身についていないにも関わらず、階級が高い剣士が多い」


即座にしのぶが返し、不死川も付け加える。


「でも健心の剣技は素晴らしいな!」


「彼のような隊士を見つけたら、積極的に継子にしよう⋯⋯」


杏寿郎に悲鳴嶼が賛同し、皆がその意向に賛成する。




継子の話題がひと段落つき、見回りについてお館様が説明をされる。


「最近、この場所でよく鬼が出現しているようなんだ」


地図を指し示しながらお館様は柱の顔を見渡す。


「ここの範囲を担当してもらいたいんだ」


柱全員が一斉にAを見やる。


その範囲は、Aの現在の区域と一番近いからだ。


「私、ですか」


ゴクリと唾を飲み込んで控えめに尋ねる。


「お願いしてもいいかな、A」


確かに自分の区域と近い。Aが担当するのが一番だ。


そうは思っているものの、すぐに返事はできなかった。


何故ってその範囲には⋯⋯⋯⋯


「わかりました。お任せください」


最終的には、柱としての責任のほうが勝り承認したが、鼓動が速くなるのを止めることはできなかった。




柱合会議が無事に終了し、悲鳴嶼と蜜璃は任務、しのぶは蝶屋敷の経営、とそれぞれで別れることになった。


毎回は皆で食事をするのだが、都合が合わないのでしょうがない。


私も帰ろう、とA歩き出したところ


「良かったのかァ?」


不死川だ。
きっと先程決まった範囲のことを指しているのだろう。


表情はいつも通りの強面だが、心配なのか口調が優しい。


「俺と代わってもいいんだぞォ」


「違うの」


首を振り、真っすぐ不死川を見つめる。


「お館様がおっしゃっていた区域に私の家族が住んでるから。戸惑っただけ」


一瞬顔を歪ませかけた不死川だが、Aに向き直って。


「じゃあお前の手で滅殺しないとなァ」


「そうね」


笑って返しつつAの心には風が吹き荒れていた。


もし、家族が殺されたら⋯⋯⋯

⋯⋯⋯
宇髄さんすみません漢字誤字ってました(-_-;)

和菓子屋→←21歳組



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魔凜芭(マリンバ)(プロフ) - Tenri.Tさん» コメントありがとうございます。ここではお答え出来ませんが、乞うご期待ください! (7月6日 7時) (レス) id: 32919790da (このIDを非表示/違反報告)
Tenri.T - 夢主も大切な人を鬼に殺されたんですか? (7月3日 11時) (レス) id: f7528beaac (このIDを非表示/違反報告)
魔凜芭(マリンバ)(プロフ) - yurineさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていてください♡ (2023年3月12日 16時) (レス) id: 32919790da (このIDを非表示/違反報告)
yurine(プロフ) - 続き気になります! (2023年3月12日 11時) (レス) @page4 id: 79b141f983 (このIDを非表示/違反報告)
魔凜芭(マリンバ)(プロフ) - ねこねこさん» コメントありがとうございます!おばみつ推しの方にとっては不快なストーリーになってしまうんですが、楽しんでいただけたら幸いです♬︎ (2023年3月7日 20時) (レス) @page1 id: 32919790da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:魔凜芭(マリンバ) x他1人 | 作成日時:2023年2月19日 14時

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