◇1:第五話 ページ7
『なんか疲れるなぁ…』
「あ……あの」
『？』
タイルをボーッと見つめていると
横から申し訳無さそうに話しかけてきた“中学生”くらいの男の子
中学2年生ぐらいだろうか
月の髪飾りをしている
『どうしたの？』
「あ…えっと……」
『？』
「その……ここって何処なんでしょうか……」
『あぁ……私も分からないんだ…一体誰が何の目的なんだろうね』
「……」
男の子は不安そうに目を伏せた
涙目にはなっていないものの少し震えている
“最初の試練”で何かあったのだろうか
いや、なくてもこうなってしまうか
『……やっぱり不安だよね。急にこんな所に連れて来られてさ』
「…はい……」
『…私で良ければいつでも頼ってね…今はまだ信用出来ないかもだけど』
「！」
『少しくらいは支えになるよ』
なんてクサいセリフ言いながら微笑むと
顔が少しだけ明るくなったような気がした
……
___Aおね………ゃん___
…………
……やっぱり変だ
ここに来てから、記憶に違和感を感じる
あの緑髪の男も、ソウさんも、この男の子も
頭の中に似たような人物がチラチラと
他人の空似だろうか
「よーし、みんな。話を聞いてくれ」
なんて事を考えていると
中心にいた金髪の男性が言う
話し合う皆の視線が彼に集まった
「多分オレ達は皆、同じことを思ってる」
_____ここは何処なんだ？_____
_____なぜ自分は連れて来られたんだ？_____
「わかってるのは、自分が何者か…くらいだ」
「何が言いたいのでしょうか…？」
スーツとメガネを身につけた怪しい男性が言った
その男性の言葉に同意するように数人は小さく頷く
「“自己紹介”をしようじゃないか」
「お互いの不信感を少しでも払おう」
「自己紹介…ですか」
「それしかないだろう。ね？サラちゃん」
「え…私に振られても…」
「“サラちゃん”はやめて下さい」
「なら、なおさら自己紹介するべきだねー」
「他に呼ぶ方法がないんだから」
しっかりしてそうな“サラちゃん”と呼ばれた女子高生
紫色の瞳がとても印象に残る
金髪の男性に
「心構えが出来たら自己紹介タイムといこう」
「準備ができたらサラちゃん、声をかけてね」
と言われ
自己紹介の始まりは彼女に託された
，
____________________
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本当にありがとうございます！！
感謝です〜！
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きな粉もち猫(プロフ) - 伊豆花織さん» コメントありがとうございますぅぅ！！とても素晴らしい作品なんてとんでもないです……。腕に縒りをかけて書かせていただきます！ (10月24日 18時) (
レス) id: 8ffe08dcc0 (このIDを非表示/違反報告)
伊豆花織(プロフ) - とても素晴らしい作品に出会ってしまいました！私も月と星をテーマにキミガシネの作品を書いたため、この作品がどんな展開をして行くのかとても楽しみです！！“13人”との事なので主人公以外に誰がいるのかがとても気になります！ (10月24日 18時) (レス) @page6 id: 32bef120c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きな粉もち猫 | 作成日時：2023年10月21日 17時
