第15話・ローグタウン ページ17
-----
『えっと〜？ここを右、それでこの先真っ直ぐ…』
地味に見覚えのある通りを歩く
人はほとんどおらず、静かで足音がよく響いて
ひとりぼっちになったようで少し寂しい
『コンテストで集まってるのかな？人いなさすぎるもんなぁ……』
『あ、ここか』
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
『来たよ〜ルティさん』
「まっ！ホントに来てくれるとは思わなかったわ！！」
「え！？A！？」
『おぉ、レオ〜』
「あら〜？知り合い？」
カウンターに座りながらルティと話していた銀髪の男
振り向いた彼は見覚えがありすぎるレオだった
『知り合いも何も、一緒に旅してる相棒…』
「え、好きな子いるのよね！？……浮気かしら」
「やーいwバレてやんの！」
『ルティさ〜ん？』
ジト目で彼女を見ると、目線を合わせまいと壁の方へ動かす
レオに関しては黙らすため余っていたクッキーを口に詰め込んだ
「そ、そう！それで、やっぱりあのコックさん好きなんでしょ？」
『えぇ？まぁ…」
「まぁ〜♡」
『叶うか分かんないけどね〜』
「……ん〜……あ！」
そう呟くとルティは少し考えた後
何かを思い出したように話し出した
「そう言えば
「そこなら叶うかもしれないわね！」
『願いが叶う島？』
「えぇ！魔法の幻の島なんだって！」
「しかも！！」
『？』
「その島には大きな王国があるんですって！！」
目をキラキラと輝かせながらカウンターから身を乗り出した
彼女はどうやら…お姫様とか王子様とかおとぎ話が好きらしい……
「ﾓｸﾞﾓｸﾞ…その島には何か目印があんの？」
『ね、
「ふっふっふ…」
ルティはそう怪しく笑ってカウンターの下からネックレスを二つ取り出した
『？何これ？』
「その島に導いてくれるネックレス！」
「え！？こんなものどこから……？」
「怪しい商人から買ったの〜」
「ま、嘘でも本当でも、私この島から出るつもりは無いし？貴方達にあげるわ！」
そう手渡された、レモン色に輝く小さな宝石のネックレス
中で星が輝いてとても綺麗な不思議石だ
『怪しいけど貰うよ、ありがとう』
「できる限り大切にするぜ！！」
『“できる限り”じゃなくて“絶対”にしなさい』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 253人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ruka40983988(プロフ) - きな粉もち猫さん» こちらこそです！応援してます！ (8月19日 0時) (
レス) id: 0653f385d5 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち猫(プロフ) - ruka40983988さん» コメントありがとうございます！！とても励みになります！！更新頑張ります(*'ω'*) (8月19日 0時) (レス) id: 8ffe08dcc0 (このIDを非表示/違反報告)
ruka40983988(プロフ) - 今投稿されている所まで読みました！！とても素敵な作品で、ページをめくる手が止まりませんでした笑最高です！！更新楽しみにしてます✨ (8月18日 22時) (レス) id: 0653f385d5 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち猫(プロフ) - Fさん» コメントありがとうございます！！！更新頑張ります！(￣^￣)ゞ (8月1日 18時) (レス) id: 8ffe08dcc0 (このIDを非表示/違反報告)
F - サンジさん大好きなので嬉しいです。( *´艸)赤面可愛いんだろうなぁ。更新楽しみにしてます‼️ (8月1日 15時) (レス) @page4 id: 19cc797338 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きな粉もち猫 | 作成日時：2023年7月26日 0時
