第13話・ローグタウン ページ15
-----
頭につけられた小さなたんこぶを撫でながら
ふんす、と鼻から息を漏らす彼女に質問した
『…えっと、あなたのお名前は？』
「ルティよ」
『ルティさん！私はAと言います』
「よろしくね！敬語はいらないわ！」
『分かった、よろしく！』
買い物袋を手に下げ、ニコッと優しい笑みを浮かべるルティ
お節介なおばちゃん感が漂うこの人は
どうやら買い物に行く前だったようだ
買い物袋には何も入っていない
「そう！で！今だにあっちの女に絡んでる眉が特徴的な彼氏君はいいの！？」
『あの人は彼氏じゃないよ、ルティさん！』
「え？」
『？？』
「貴方……私のお店出た後、仲良く歩いて………」
「……はは〜ん……なるほどね」
ニヤニヤと怪しい笑みでこちらを見るルティ
顎に手を当て探るような目をこちらに向けてくる
さっきも似たような顔を見たような…
「青春ってやつねぇ〜」
『ちょっと…何勝手に解釈してるのルティさん』
「いいわねぇ〜」
『だから違うよ？彼氏じゃないから…』
「分かってるわよ〜……もし、時間があったら私の店に来なさい♡」
「お話、聞いてあげる」
『えぇ？』
「あっちに市場があるわ。彼、コックさんみたいだから喜ぶはずよ☆」
そう言うと、スタコラサッサと道の奥へと消えてしまった。嵐ような人だ
渡されたクシャクシャの紙をポケットにしまうと
丁度、サンジから声がかかった
「お〜い！Aちゅわ〜〜ん♡」
『あ、サンジ君！話終わったんだね〜』
「ごめんね。待たせちゃって……」
『お互い様ね！』
『行こう、あっちに市場があるみたいだよ〜』
「市場か、いい物があるといいが…」
『市場は前来た時見なかったしなぁ…』
，
ワイワイと人で賑わうこの場所
ローグタウンの市場である
氷で冷やされた魚がぞろっと並んでいる
『わ〜、賑わってるなぁ…』
「おぉ！流石ローグタウンだな！質も種類も他とは比べ物にならねェ！」
と目を輝かせるサンジ
どれも新鮮そうなものばっかりだ
時々ピチピチと跳ねている
「こりゃ最高だ！」
「あんちゃん目が効くねぇ！そいつは今朝上がったばかりの近海物よ！」
「近海物？？確かにこいつは身も締まってて新鮮だが…」
「こんな魚俺は見た事ねェぞ？本当に“
「ほう……あんちゃん本当に詳しいな」
---
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 253人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ruka40983988(プロフ) - きな粉もち猫さん» こちらこそです！応援してます！ (8月19日 0時) (
レス) id: 0653f385d5 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち猫(プロフ) - ruka40983988さん» コメントありがとうございます！！とても励みになります！！更新頑張ります(*'ω'*) (8月19日 0時) (レス) id: 8ffe08dcc0 (このIDを非表示/違反報告)
ruka40983988(プロフ) - 今投稿されている所まで読みました！！とても素敵な作品で、ページをめくる手が止まりませんでした笑最高です！！更新楽しみにしてます✨ (8月18日 22時) (レス) id: 0653f385d5 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち猫(プロフ) - Fさん» コメントありがとうございます！！！更新頑張ります！(￣^￣)ゞ (8月1日 18時) (レス) id: 8ffe08dcc0 (このIDを非表示/違反報告)
F - サンジさん大好きなので嬉しいです。( *´艸)赤面可愛いんだろうなぁ。更新楽しみにしてます‼️ (8月1日 15時) (レス) @page4 id: 19cc797338 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きな粉もち猫 | 作成日時：2023年7月26日 0時
