なんかすごい奴と航海するらしい【ONE PIECE】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:1,156 hit

◇6 ページ8

『はっはっは……取り敢えず……どうしよう……』

朱狐【まぁ……一回戻ろう！取り敢えずね！】

『はぁ……』

ｶﾞﾁｬ

ユキはこの部屋を出た時と同じ位置

三角座りで、部屋の真ん中に座っていた

ボーッと窓から外を見ている

ﾕｷ『あっ……おかえりなさいッ』

『あはは、もう少しダラダラしててもいいんだよ？』

ﾕｷ『…はい』

『……』

ﾕｷ『………あ……あのッ！』

『？』

少し気まずくなった空気を変えるように

三角座りから正座に変えて、真剣な表情で見つめてくるユキ

ﾕｷ『きゅ……急なお願いなんですが……』

『……』

ﾕｷ『しばらく私を育ててもらえませんかッ！！』

『……？？？？？？？？』

頭の中が？で埋まる

ﾕｷ『えっとッ………頼れる人が…Aさんしかいなくて……』

朱狐【わーお……】

『あーっ……』

確かにまだ3歳だ

巻き込まれるのはちょっと嫌だが

流石に放っておくのもダメな気がする

何か気にしすぎて、何も集中できなくなりそうだ

『……』

ﾕｷ『……あッ……あのッ！ダメだったら全然大丈夫ですッ！』

『……いいよ』

ﾕｷ『えッ！』

そう返事するとさっきの緊張した表情は何処へやら

目を見開き間抜けな顔になっている

きっと育てるのも良い経験だ

ﾕｷ『いッ、いいんですか？』

『うん』

ﾕｷ『海軍追われてるんですよ！？』

『うん』

ﾕｷ『迷惑じゃ……』

『…自分から育てて下さいって言ったのに……』

ﾕｷ『あっ』

『はぁ……取り敢えず！いいよ！育てる！一緒に逃げよう！ね？』

ﾕｷ『ぅ……はい“！！！』

朱狐【あらあら……顔が……】

『あはは』

ただ、夢主と関わりすぎると大変な事になりそうだ

と言うことで、どこかに預けるまで一緒に旅をする事にした

これには思わず神様も

朱狐【ナイス！！】

と言っている

もう取り返しがつかない状態かも知れないが

しょうがない

『ん〜じゃあ、早速、色々買いに行こうか』

ﾕｷ『はい！お母さん！』

『お母さんちゃうぞ』

朱狐【あっはっはっはっw！！！】

心は開き切ってはなさそうだが

少しおちゃらけた雰囲気になった気がする

とても良かった

私は知らなかった。

主人公格である、夢主と関わったせいで

安定した、静かな日常が無くなるなんて……ははっw

助けて……

朱狐【乙】