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無事に武器も買えて湖の辺りまで戻り、切り株に座る
バックにパンパンに詰めたご飯を頬張りながら
気になっていた事を聞いた
『そういえば、ここは何の世界なの?』モグモグ
朱狐【あぁ、言ってなかったね!】
【ONE PIECEだよ!先の”ベリー“も証拠だね!】
『え、何でONE PIECE?』モグモグ
朱狐【え、A、だって買い物してたじゃん】
『え、待って、そこからもう運命なの!?』
朱狐【うん!ていうか好きじゃ無いの?】
『お母さんが好きなんだよね…』
『私は、聞いたことはあるけど…見たことはないや』モグモグ
朱狐【まじ?うっわぁ…好きだと思ってここにしたのに……】
がっかりとした声色が、脳内に響いた
確か、ONE PIECEは麦わら帽子の男の子が
主人公だったようなそうでないような
朱狐【ま、でも転生しちゃったからね!戻れないよ!】
『えぇ……何かすぐタヒにそう……』
朱狐【大丈夫だって!転生特典にプラスして僕までついてきてるからね!】
『まぁ……確かに、いいナビだし』
朱狐【せめて神様と言って欲しいよ!】
そんな事を話していると、一番星が見え始めそうな暗さになった
この世界の空はすごく澄んでいて、星もよく見えそうだ。
『ちょっと散歩しよ〜』
朱狐【海まで行く?】
『行く!何か流れついてたりしないかなぁ〜』
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夜の海はとても暗く、月光が一直線に伸びている
キラキラと輝く水面に、星が反射していた
『うわ、なんか吸い込まれそう…』
朱狐【本当だね〜!】
『海は久しぶりだなぁ』
しばらく、海岸に沿って歩いていると
何か大きな船が流れ着いていた
朱狐【何の船だろう?】
『何かないかな?武器とか』
大分時間が経っているのかボロボロで、木片がそこら中に転がっている
帆のようなものも流れ着いていた
朱狐【お〜!これは海軍の船だね!!】
『海軍!?でっかい船に乗ってるんだなぁ……』
?『だ…れ……』
中へ入ろうとした時、船の中から声が聞こえた
幼い女の子の声。声が掠れていてよく聞こえない
『え、何!?』
朱狐【見てみよう!!悪い予感はしないよ!】
神様を信じて、陰からそっと中を覗いた
3歳ぐらいの女の子
痩せ細っていてボロボロなまま倒れている
『え!大丈夫!?』
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作者名:きな粉もち猫 | 作成日時:2023年4月29日 16時