なんかすごい奴と航海するらしい【ONE PIECE】 (ページ5)

今日:10 hit、昨日:6 hit、合計:1,165 hit

◇3 ページ5

ボロ布を被り、大通りへと入っていく

なるべく端を歩くことにしよう

『取り敢えず服からだね！』

朱狐【希望はあるのかい？】

『ズボンがいいかなぁ…肌をあんまり出したくないし…』

朱狐【なるほど…あ、あれは？】

長い黒ズボンと、半袖の白いシャツで構成されている動きやすそうな服

『ふむ………いいかも！これは買おう』

朱狐【あとは？】

『…あと、尻尾隠せるコートとか……帽子…』

朱狐【これとこれは？】

『お！これでいいね！お会計！』

値段は約1万ベリー

この世界は“円”ではなく“ベリー”だそうだ

『いやぁ…いい買い物！』

『よし！この調子で、他もどんどん買っちゃおう！』

朱狐【何から買うんだい？】

『飯』

朱狐【だよね〜僕もお腹空いたよ〜】

それから、街を周り尽くした

靴や腰につけれるベルト付きバッグ、救急セット…あと食料…と食料

そのせいで、バッグには食料がパンパンに詰まっている

『さ、あとは武器だけ！』

朱狐【武器か……僕が取り込まれたから、君も出せると思うんだ！】

『え？出せるって？何を？』

朱狐【僕が使ってた大きな鎌！】

『鎌？』

朱狐【そうそう！一回、想像してみて！】

そう言われ、一旦路地裏に入り大きな鎌を想像する

大きな鎌……大きな鎌……

しばらくして何か手に持っている感触から、目をゆっくりと開けた

手に目線を向けると怪しい雰囲気を醸し出している大きな鎌

握っていると何故か手がピリピリと痙攣して来る

装飾の橙色の宝石が怪しく輝いていた

『うっわ……デカい……』

朱狐【やっぱり、痛い？強すぎる？】

『う〜ん…..ちょっと痙攣するくらいだけど……』

朱狐【へぇ〜……凄いよ！その子とあってるかもしれないね！！】

【でも慣れるまで、短剣とか買っといてもいいかも】

体の力が吸い込まれていくような感覚がする

これをずっと握っていた朱狐は、すごい神だったのだろうか

鎌と言われると死神を想像してしまうが…

朱狐【さ！次はしまう練習！消えるように想像してみて】

そう言われ想像をしてみると、すぐに手から消えてしまった

出す時に比べとても早い

朱狐【おぉ！慣れた？】

『う〜ん…慣れたのか……な？』

朱狐【あはは！まぁ取り敢えず！武器屋に行こう】

あまりわからないまま、朱狐から催促され

短剣を買うため武器屋へと歩く

相変わらず大通りは人で溢れかえっていた