◆3 ページ12
そう考えながら船を、山へと進ませる。
名前は……確か…”リヴァース・マウンテン“。
『お、あれが入り口か！』
朱狐【よっしゃ！登るよ！！】
ザバーンと水飛沫が上がり、山を登っていく。
これを聞いた時は信じられなかった。
水が山を登ってるなんて。
『うぉぉ！！！早い！』
あっという間に頂上。
そして真っ逆さまに落ちていく。
『いえぇェェェェェェい！！！！！！』
こうして無事に
，
_______________
__________
_____
，
『あ”あ“〜！！もう！疲れた！』
朱狐【知ってるよ！！】
気候の変化は、想像を絶するくらい厄介で……
ヘナヘナになりながら、孤島で降りた。
『あ〜………』
朱狐【どうする？寝る？】
『Zzz……』
朱狐【寝たぁーーー！？！？！】
睡眠欲に負け、深く深く闇に落ちる。
私は知らなかった。
ここで寝たせいでややこしい事になる事を……！
，
《翌朝》
『…』
朝日が昇る時間帯。
私は体の異変に気がついた。
そう、
《口から言葉がでねぇ！》
声を発しようとしても、口から息が漏れるだけだ。
朱狐【あっれ？】
《どうしよう！朱狐！》
朱狐【えぇ！？心の中で喋ってる！？】
《口から言葉が発せない！》
朱狐【何だって！？ちょっと待っててね！】
そう言われて、何かを調べに行った朱狐。
私はじっと返事を待つ
朱狐【わかったよ！今、Aの体は……】
《……》
朱狐【狐になってるんだ！！！】
《は？》
頭の中で響いた驚きの言葉。
真っ白な狐。しかもでかい狐。
座ってるだけでも、180�僂呂△襪蕕靴ぁ�
朱狐【僕の方から元に戻そうとしても無理そうだし……】
《当分この姿ってコト！？》
朱狐【そうなるね……】
《やばい……この島のせいなの！？》
朱狐【えっと……調べてみたけど…この島の影響ではなさそう】
この世界に来て約13年。
一度もこんな事はなかったし、喋れなくなることも無かった。
朱狐【どうしようか……】
《この姿じゃ、航海なんてできないし……》
目の前に浮いている、乗っていた船を見ながら、心の中で呟いた。
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作者名：きな粉もち猫 | 作成日時：2023年4月29日 16時
