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朱狐【何だこいつ等…】
『あぁ、ごめんなさい！ぶつかるつもりはなかったんだ』
「あぁ？テメェ……俺の骨折っといてどう言うつもりだ？」
表面では冷静を装っているがとても怖い。泣きたいほどだ
しかそ漫画でよくある典型的な脅しな為、少しマシである。はずだ
『私がぶつかったぐらいでは、骨は折れないと思うけど…』
「あ”ぁ“？こっちは本当に折れてんだよ！！！」
朱狐【面倒くさい奴だね……】
声を大にして脅してくるので、人がワラワラと集まってくる
このままでは、彼女に見つかってしまいそうだ
『折れたのか……君の骨はとても脆いんだね』
「んだとぉ！！」
「兄貴ぃ！ボコボコにしちゃって下さい！」
「俺が誰だかわかってんのか！？」
『いや、知らない』
「この辺り一体をまとめるゴロウ様だぞ！？」
本当に誰なのだろうか。ゴロウって
もう完全に目立っている。周りは人だらけだ。
ｳｿｯﾌﾟ「〜？〜〜？」
ﾅﾐ「〜！〜〜！」
ｻﾝｼﾞ「〜♡〜！」
朱狐【あ！一味来ちゃったじゃん！あれは……サンジとウソップと…ナミか！】
『…はぁ…』
「ため息……！！！舐めてんのか！！！」
顔を真っ赤にして、今にも殴りかかって来そうだ
しかし、彼女がいないだけマシである
ﾕｷ「〜？」
朱狐【あ“………ユキだ！』
『…』ﾀﾞｯ
「あ！てめ！待てぇ！！！」
大男を避けて人だかりの上を飛び、路地裏に入る
後ろからザワザワと人が騒ぐ声
屋根の上に飛び乗り、港へと向かって走った
『大丈夫かなぁ……』
朱狐【姿は見られてないはず！ギリギリね☆】
『ほんと、あの子の夢主補正には敵わないや……』
朱狐【そうだね】
『彼女は夢主。周りにいると、絶対面倒臭い事になる。絶対』
朱狐【巻き込まれ体質だからね！大体！】
『絶対会うとやばい事になる…』
朱狐【海軍の大砲以来だから……大体5年は経ってるね！』
船を進めながら、大砲で離れ離れになったことを思い出す。
あれは大変だった
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作者名：きな粉もち猫 | 作成日時：2023年4月29日 16時
