なんかすごい奴と航海するらしい【ONE PIECE】 (ページ1)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:1,154 hit

◇プロローグページ1

［現在地＝日本:XX県］

『あっちぃよ！何でなんだよ！』

母「逆ギレしないの！早く行ってきなさい！」

『えぇ？月が綺麗ですね？ごめんお母さん、その気持ちには応えられないわ』

母「そんな事一言も言ってないわよ！」

季節は夏。

じっとしていても汗が流れ、太陽がジリジリと熱を発している。

そんな今日に「買い物してこい！」

……なんて言われたら誰でも逆ギレもするだろう。

『何で今日なのさ！？明日でもいいんじゃないの！？』

母「夜ご飯が作れないのよ…しかも、アンタ。今日から夏休みでしょ？暇じゃない」

『夏休み初日ぐらい、ゆっくりさせてよぉ！』

母「もう…………お小遣いあげようと思ったのに……」

『何買ってくればいいの？お母様♡』

母「よし、これに書かれてるものを買って欲しいの」

完全に飼い慣らされている。

と思ったが、お金を貰えるとなると別なので(？)

メモとエコバックを持ち、玄関のドアを開けた。

熱風が冷房の効いた部屋に流れ込んでくる。

『あ〜〜……』

静かにドアを閉めた。

母「もう！さっさと行ってきなさい！」

『あー！押さないでぇぇ！！』

_______________

__________

_____

『はあ“ぁぁぁ』

とぼとぼと、スーパーから家の道を歩く。

暑さが体にのしかかってくる。

『何でお母さん”ONE PlECE”にハマってんのさ……』

スーパーに行ってメモを開いて気づいたんだ。

そう、メモには二項目めに

・ONE PlECEのお菓子♡

と書いてあった。

ハートまでつけるのは違うと思うんだ。お母さん。

ちなみにそれが一番高かった。

『早く帰って冷たいアイスでも……いやジュースでもいいかも……』

フラフラと見慣れた横断歩道を歩く。

信号は青だった。

青だったはずだ

「嬢ちゃん！！！！！！危ない！！！！！」

『あぇ？』

ガシャン!!!!

約5秒。

横からの衝撃で、体が吹っ飛ばされる。

身体中が熱い。

『ぉ……か…………さ』

サイレンと蝉の鳴き声が徐々に遠ざかっていく。

体の周りに広がる紅い液体。

アスファルトの熱さも感じない。

『……』

目の前に落ちた買い物袋を見ながら、ゆっくりと目を閉じた。

『え？』

『いや…………』

『ここどこぉぉぉぉッ！？！？』