7,月曜日の朝は ページ7
＿貴方side＿
日曜日もゆっくりしてるうち、あっという間に過ぎ、今週の始まりを告げるように月曜日が来た。
「ふぁ〜、、、準備しなきゃ、」
仕事用の服に着替えて髪を整え、リビングへ。私の働く会社はそこまでブラックな会社ではないから、社員も多く仲も良い。
「いってきます。」
朝食を済ませ、誰もいない部屋に挨拶をして家を出る。夏とはいえ朝だとまだ空気も冷たく、風があるため少し肌寒く感じた。
会社は電車で４駅乗り継ぎ、５分ほど歩いたところにある。私にとってはとても働きやすい、良い会社だ。
電車を降りると、もう見慣れた改札口で中年の駅員さんが改札を渡る人を見送っている。
「おはようございます、いつもお疲れさまです。」
「おはようございます。」
挨拶をすると、返して見送ってくれる駅員さん。
軽く会釈をして、徒歩で会社へと向かう。
「おはようございます。」
「おはよ〜、Aさん。」
会社で声をかけると、社員の一人は必ず返してくれるため、そこまで苦痛はない。
「Aおはよ〜、、」
「おはようございます、お疲れさまですね。」
後輩の私に気さくに話してくれるのは、青井いふさん、一番仲の良い先輩だ。泊まりで仕事をしていたようで、目の下には隈ができて疲れ果てた表情をしている。
「んん〜、、。」
「手伝いましょうか？」
「そんなん言ってくれるのAだけやわ〜」
じゃあちょっとだけ頼んでもいい？、と苦笑いして聞いてきたため、
「もちろんです(笑)」
そう答えて、二人で共有のオフィスルームに行き、パソコンや資料と向き合う。
「月曜日はまだ５日もあるんだーって考えたら辛いよな〜w」
「ですねー笑」
難しい資料に目を眩ませながらも、いふさんは世間話を繰り広げてくれる。
それは私の心の中を探り当てるような話で。
「＿＿早く土曜日なれーって感じ、笑＿＿」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春咲 みぞれ | 作成日時：2022年10月16日 18時
