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「じゃあ…」と五条さんが何処からか取り出した四角くて凄く薄い箱のような物を私に見せた。黒色で何もないそれを見て首を傾げると、五条さんが箱の横側を軽く指で押した。突如強い光が辺りに広がる。
いきなりの明るさに目がついていけず、瞬きを繰り返すと、光源は五条さんが持っている箱だとわかった。
……いや、何これ。普通に疑問しかない。何ですか、これ。
「君、これが何か知ってる？」
『は？知ってる訳ないでしょう？』
「何でキレてんの？」
眩しいんですよ。私暗い所好きなんだ。ほら、明るいと目がチカチカしちゃうじゃん？
「これさ、スマホって言って現代人は皆知ってる物」
『私知らないんですけど』
「そう。つまりこれが君が過去から来たっていう証拠になる。まだ信じられないかな？」
確かに五条さんが持っている…スマホ？とやらは初めて見る。だけど、私が未来に来たというのはあまりに非現実的すぎるような。でも……。
『…どうせ、信じるしかないんですよね』
「まあね。君がいくら信じなくてもこれが現実だ」
『信じますよ。で、刀返してください』
そう言って五条さんへ手を出すと、五条さんは「まだダメ〜」と言って刀を自分の後ろに隠した。おいこら、何私の刀に馴れ馴れしく触ってんだ。
「君がこの時代に頼れる人はいない。今君に刀を返したとしても、街に出れば銃刀法違反で直ぐに君は捕まってしまうだろう。ここで１つ提案があるんだけど、どうする？」
『…その提案の内容にもよります。焦らさずに早く言えやください』
「いきなり口悪くなったね、君」
悪かったな口悪くて。昔からこういう口調なんだよ。
「君呪霊視えるんでしょ？」
『呪霊？』
「君が刀で斬ってた奴。あれさ、殆どの人は視えないんだよね。人の負の感情から生まれた呪いは、いずれ人を襲う。その呪いを祓うのが僕達呪術師。君はさっき呪霊を祓えていた。呪術師って万年人手不足なんだよね。だから、」
『嫌です』
「待って最後まで言わせて？」
だって内容分かっちゃうんだもん。どうせ、私に呪術師になって欲しいんでしょ？嫌だよ。折角鬼殺隊としての役割を終えて平和になったっていうのに。
「でも君はこの提案を呑むしかないよ」
『…………性格悪いって言われません？』
「じゃ、決まりね」
『ちょっ、私はまだ＿』
気付いたら五条さんが目の前にいて。一瞬の内に意識が落ちて行った。あぁ、私の人生終わったな。
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ゆゆ(プロフ) - 小春日和さん» 面白いです！！更新ありがとうございます✨ (7月11日 20時) (
レス) @page23 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - ゆゆさん» 返信遅くなりました！めっちゃ褒めてくださって嬉しいです！更新停止にならないように頑張りたいです！ (7月11日 19時) (レス) id: f370adada3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 面白い！......でも更新されてないの残念...泣 何回も読み直してます！最初に言ったとうりめちゃめちゃ面白い作品で語彙力も高くて！続き...書いてくれたら嬉しいな... (6月8日 16時) (レス) @page21 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - みーさん» あたたかいお言葉心に染みます。ありがとうございます！頑張って更新していきます！！ (2022年7月28日 8時) (レス) id: 659926ff91 (このIDを非表示/違反報告)
小春日和 - ( ･´ｰ･｀)どやｗさん» ありがとうございます！私、文才分けてほしいって言われたの初めてです。めっちゃ嬉しいです！！ (2022年7月28日 8時) (レス) @page11 id: 659926ff91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小春日和 | 作成日時：2022年5月5日 14時
