夜行性の呪術師【呪術廻戦】【鬼滅の刃】

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前までだったら血鬼術を疑ってたけど、鬼がいない今何が原因でこうなったのか。……え、やっぱ夢だったりする？痛みがあったら夢じゃないってあの噂ウソなの？


そうこう考えている内に地面が近づいて来ていて、特に何も考えずに受け身をとって地面に転がる。……癖って凄いな。うん。私よくぶっ飛ばされてたもんなぁ、受け身が体に馴染んでる。



バッと立ち上がり羽織や隊服に付いた砂や小さな石を払う。ぐるりと周りを見回すと何か大きな建物と建物の間にできた細い通路に今いる事が分かった。まあ、所謂路地裏だね。目線を上に上げると綺麗な月が見えた。





「こお"ぉんばぁんわ"あ"ぁ」

『はい！？』





ぼーっと月を見ていると後ろから奇妙な声で挨拶をされ、つい振り返り様に刀で斬ってしまった。やっちまった。…いや、でも不可抗力…。


恐る恐る斬ってしまった何かをチラリと見ると、そこにはお化けのような気味の悪い生き物がいた。しかも動いている。あっれ、可笑しいな。斬った手応えあったんだけど…。



取り敢えず刀をその生き物に向けたまま一歩後退る。向こうが攻撃して来たら私も攻撃する。それが一番の最善策…………って突進して来たあぁぁ！？



突っ込んで来る生き物に近づき間合いに入る。そして、勢いのままに首らしき所を刀で斬った。確かな手応えと離れていく体と頭を見て安心したのも束の間。


気が付けば生き物は元に戻っていた。…は？えぇ？？斬った、斬ったよね私。


また元気に襲ってくる生き物を避けながら何か倒す方法がないかと探すが何も見つからない。いや、そもそも頭の悪い私に考えるのは向いてない。うん。




こういう時は勢いと運任せ。それがうちの家の家訓…………だったような気もそうじゃなかったような気も…。




刀を握る手に力を籠める。取り敢えず私は、そろそろお風呂に入りたいんだ。此処がどこか知らんけど、この変な奴倒してお風呂入って寝……はしない。夜行性だから寝ないけどお風呂に取り敢えず入りたいの！



なぜかいきなり芽生えた怒りにさらに刀を握る手に力が籠もる。その瞬間、刀が青色に淡く光った。はい？私の刀透明だったんですけどなんで？え、日輪刀って別名色変わりの刀だけど……えぇ意味分からん。



目の前に迫る生き物と手元の刀を交互に見て、取り敢えず刀で生き物を斬る。するとパタリと倒れた後、静かに消えていった。




あらら、なんか倒せちゃった。

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