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グループで登り始めても
男の人とはペースも合わないから
さくらとのんびりベンチに座って
(これは決してさぼってるんじゃなく
休憩だからね)やまなみをぼ〜っと
見上げる
もう、こんなに登って来たんだ〜
運動不足は否めないが、意外とキツイ
じゃないのよ！
さ「モテるってさ
罪な事だと思う、人を惹きつけて
俺のせいじゃないとか、言うじゃん
でもね、人たらしって絶対に偶然とか
なくて、その人に原因はあるんだよね」
その通りだと思う……
さ「このままだとAが傷つくだ
けだよ
いっそ当たって砕けたら、その方が
気持ちが軽くなると思うよ」
誰よりも私の近くにいてくれる事は
当たり前じゃないと気がついた時から
”辰くんの特別になりたい”
私はずっとそう思ってたんだ。
さ「こんな事言っちゃってるけど
本当に深澤さんの本心ってわかり難い
から、不安だよね。ラウなんてわかり
易いから、つい子供扱いしてしまうん
だけど、深澤さんも案外私と同じなん
じゃないかな」
貴「また知らなくていい事に首突っ込
んじゃった。本当、辰くんは相変わら
ずだった」
それでも会えた事が、Aと呼ん
でくれた事が、凄く、凄く嬉しかった
んだ。
ふふっ、私は深澤さんなんだけどね
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作者名：kakasi | 作成日時：2024年1月8日 20時
