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辰「へえ〜、お酒
飲めないのって、大人の
楽しみ半減だね、勿体ないくな〜い」


もう、はなしを振り出しに戻さない
でよ。確かに得なことはないけど、特
に損してるとも思ってないからね


辰「飲めないんじゃなくて、飲みたく
ないだけだろう。Aは小さい時
から、嫌な気持ちが先に出るから、新
しい事には、すぐにつまづくんだ」


それは……その通りかもしれない

『A大丈夫だから、俺が横にい
るよ。しっかり手も繫いでるからね』

”うん…、辰くんありがとう”


『二重跳びは手を止めちゃ駄目だって
目つむるって、何かあんのかよ』


”あたったら痛い、もうやめる!”

『だから、痛くないように高く跳ぶん
だよ。俺がずっと見てるから』


『Aは足し算すげ〜早いんだから、引き算も同じだよ。数って必ず正し
い答えがでるから、意外と面白いよ』


一人っ子で臆病な私を、優しく導いて
甘えさせてくれていた
誰も代わりない唯一無二の、存在だっ


貴「そんな事ないから!」

ここで何か言葉を発したら、トンでも
ない事を言っちゃいそうで、誤魔化す
様に、目の前のウーロン茶を飲み干した


でも?シュワシュワ〜って? これ
ウーロン茶だよね

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作者名:kakasi | 作成日時:2024年1月8日 20時

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