雨女と深澤さんの妹 (ページ38)

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貴「深澤さんは
思った通り優しいんですね」

月奈ちゃんが深澤さんの妹で、こうし
て目の前でお茶を飲んでる(お茶のお代わりをしました)なんて、今だに夢の
中にいるようだ

酔っていた時に何があったのか、深澤
さんも何も言わないでくれている。
私が迷惑をかけた事だけははっきりとし
てるんだけどね

貴「冷蔵庫の中におむすびを作ってる
から、食べて下さい。おひたしか煮物
とかもあるから、残り物だけど食べて
ね。でも深澤さん料理しないから、持
て帰った方がいいかな」

ふ「もう、辰哉、敬語も使わなくて
いいから」

砕けすぎない程度の言葉は何とか使え
るんだけど、名前呼びは普段からも
ふっかさんだから、私的にも未知の挑
戦だし、本人目の前にしから、恥ずか
しくて絶対に無理！

ふ「俺のね、部屋に入ったもんは俺の
だから、持って帰らなくていいし、で
も俺は料理はしない、冷蔵庫すら開け
ないからね、Aが責任を持って
一緒に食べてくれたらいいんじゃない
て事で、A先にお風呂に入って
いいよ」

貴「あの、私はもう帰らないと……」

ふ「今いったじゃん〜、Aと一緒
にここにある食材を食べるって、明日
はおむすびなんだよね、夜にはお味噌
汁もあったから、お味噌汁も飲めるね
あっ〜、朝が楽しみだね。じゃ先に
俺がお風呂入るからね」

えっ、ちょっと待って！！
もう居ないじゃん……もう、一体どう言
うつもりなんだろうか？

取り敢えず、月奈ちゃんに連絡して
みて……、じゃなくて私箸止まってる
もう、後片付けもしないとだし、もう
頭の中がパンクしちゃう！