雨女と深澤さんの妹 (ページ37)

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ふ「ごめんね、早速
食べようか」

何がいいかわからないし、消化のいい
ものがいいんじゃないかと思って、作
てみたんだけど、お口に合えばと今の
私はドキドキだ

ふ「おいしい！！なにこれ、間に挟ん
であるのか、凄くあっさりしてて、梅
肉かあ」

貴「大葉の中に梅肉を挟んでます。豚肉には疲労回復の効果ありますし、食べや
すいかなと思いました」

ふ「硬いな〜、硬い、敬語は禁止ね
Aらしいけど、緊張取れてない
よね、もう疲れちゃうよ、お兄さん
またお酒飲ませようかな、昨日の素の
Aを俺に見せて欲しいよ」

そう言えば深澤さんって、食べるの凄く
早いんだったな……
どんどん食べ勧める姿を見つめながら
段々と口数の減っていく私
　

ふ「A、どうしたの？やっぱり
ビールでも飲む？」

貴「とんでもないです！本当に私、何
も覚えてなくて、すいませんでした」

ふ「初めてAを見た時、しっかり
してて隙がなくて、月奈の友達らしくないな〜って思った」

流石に早食いな深澤さんは、ふうふう
しながら、お茶をすすってる
深澤さんは猫舌だったっけ？

ふ「A、お茶は熱いほうが美味
しいよね、ぬる〜くなっちゃったら
飲み易いけど、美味しくはない」

いけない！つい私の趣向で熱いのを
だしちゃったんだ

「華やかな姿もちょっとお間抜けな姿
も両方ともAはAだけど
無理してないAを、俺と一緒の時
は見せてよ、お願い」

深澤さん……
熱いお茶、おかわりいかがですか？