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ラギーside
最近レオナさんの機嫌が良い
それはおそらく…
「おい、そこ計算が違ぇ」
『え?』
「考え方は悪くねぇがこっちの式を移動させて…」
『あぁ!なるほど!』
自室に招き入れてレオナさんは監督生くんの勉強を見ていた
そう、最近機嫌が良いのはこの子の影響だろう
この2人意外にも気が合うらしく最近はよく一緒にいる
監督生くんが来る日は決まってレオナさんの機嫌が良い
「あのレオナさんがねぇ…」
『あっ!ブッチ先輩!』
そんな事を考えていると監督生くんが俺のところに来た
「どうしたんすか?」
『これ良かったらどうぞ』
「この匂いは…!」
紙袋を開けると俺の大好物のドーナツが入っていた
『いつもお茶とか出してもらったりしてるので』
「マジっすか!よっしゃ!!」
「…」
「はっ!」
バッと後ろを振り返るとレオナさんがジト目で俺らを見ていた
ヤバい…ドーナツに喜びすぎてつい…
「おい草食動物」
『はい』
「俺にはなんか無いのか?」
『え?』
「なんでラギーにはあって俺には無いんだって聞いてんだよ」
「…」
うわぁ…
めちゃくちゃ嫉妬してるー…
あのレオナさんが
『すみませんキングスカラー先輩あんまり甘いもの好きじゃないかと思って…』
「…チッ」
く、食いずれぇ…
『だから今度はオンボロ寮に呼んで焼肉でもしようかと思ってたんですけど…』
「!」
それを聞くとレオナさんは耳をピコっと立てた
わかりやすっ!
『嫌でしたか?』
「…しょうがねぇなぁ、そんなに俺と食事がしたいなら行くしかないよな」
ニヤニヤとしながら監督生くんの招待を受けるレオナさん
なんだかおもしろ…すごい展開になったっスねぇ
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作者名:ゆずこしょう | 作成日時:2023年5月28日 20時