地獄の会計委員会委員長の幼馴染

十文 ページ10

『じゃあ頑張ってね』

「おー」

休み明け

文次郎を見送るA

『あっ！文次郎の制服直したのに渡すの忘れてた』

しかし文次郎の姿はもう見えない

『でも、追いつけるよね』

文次郎の制服を持って学園の道を歩く

『こっちから行けば近道になるかな』

林道を抜けて急ぐA

しかし…

「おいそこの女！」

「その荷物を置いていけ！」

『なっ！何よあんたたち！』

運悪く山賊に出会ってしまう

『これの中身は金目のもんじゃないから意味ないわよ！』

「なら、お前を攫って行けばいい」

「美人だしな、売ればいい金になるだろう」

『ちょっ！嫌！離して！！』








「文次郎」

「よー仙蔵」

「Aとの時間はどうだった？」

「変な聞き方すんじゃねーよ！」

「ハッハッハ！」

「たっく…ん？」

「どうした？」

「何か聞こえないか？」

「え？」

『きゃーッ！』

「この悲鳴！」

「っ…！」

「文次郎！」

Aの悲鳴が聞こえて慌てて声の聞こえる方へ走る文次郎

『やめて離して！』

「おい！大人しくしろ！」

『いやっ！』

「Aっ！」

『文次郎…！』

着けばAは地面に組み敷かれていてボロボロの様子だった

「テメェらッ！」

「文次郎！」

「仙蔵！」

「あいつらは私が相手する」

「でも！」

「お前はAを助けることを考えろ！」

「…わかった」

山賊を仙蔵が相手している間に文次郎はAを助けに行く

「しっかりしろA！」

『文次郎…』

「クソッ…！」

『ごめ…文次、郎』

「謝んなくていい！喋るな！」

『…』

「おい！A！Aッ！！」

「文次郎！A！」

「仙蔵ッ！」

「ここからなら忍術学園の方が近い！急ぐぞ」

「あぁ！」

Aを抱えて急いで学園に向かう

「頑張ってくれAっ…！」

『…』

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