五文 ページ5
「長次」
「仙ぞ…今は仙子さんか」
「課題は終わったのか？」
「あぁ」
「私も終わったんだ、着替えるから一緒に帰らないか？」
「わかった…」
六年生は町でそれぞれの課題をこなす
終わった者同士、長次と仙蔵は二人で学園に帰る
「…」
「どうかしたのか長次？」
「あれは…」
長次の目線の先にはAがいた
「A」
『仙蔵君！長次君！』
「買い物か？」
『はい、二人も？』
「私たちは学園の課題の一環でな」
『そっか』
「文次郎も、もうすぐ終わると思うぞ」
「呼んでこようか？…」
『ううん、邪魔したく無いし』
「そうか」
「何を買っていたんだ？」
『えっと…』
手に持っていたのは男物の小袖だった
「文次郎にか？」
『あいつ、すぐ穴空けたりボロボロにするから』
「わざわざ町まで買いに」
『今着てるのも古い物だし、私もいろいろ見たかったから』
大事そうに小袖を抱えるA
仙蔵と長次は顔を見合わせる
「この後暇か？」
『え？まぁ』
「すぐそこにお団子屋さんがあるんだ」
「一緒に食べよう…」
『え！で、でも〜』
うーんと悩むが甘味が食べたかったからかコクリと頷くA
三人で一緒にお茶をすることに
『なんかごめんね』
「何を謝る必要がある」
「私たちが強引に誘ってしまった…気にするな…」
『ありがとう』
お茶をすするA
「ずっと気になっていたんだが、Aは文次郎のどこが良いんだ？」
『ブッ！？』
「好きなんだろう？文次郎が」
『なっ！？なっ…！』
真っ赤になるA
「わかりやすいな笑」
『はぁ…っ！』
両手で顔を覆い隠すが耳が赤いのがわかる
『文次郎は？』
「あの様子はわかってないから安心しろ」
『でしょうね、あの鈍感老け顔男だもん』
「フッ…笑」
「鈍感老け顔…っ！笑」
『内緒にしてね』
「別に構わないが…」
『ありがとう』
「いいのか？想いを伝えなくて」
『鍛錬ばっかしてるバカ真面目が私を振るなんて目に見えてるし』
「「…」」
二人はお互いに恋心を抱いているが相手が自分をそういう風に見ていないと思っていた
ようは両片思いだ
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ゆずこしょう(プロフ) - ユリリンさん» 毎回素敵なコメントありがとうございます。二人のことこれからもよろしくお願いします！ (2月6日 20時) (
レス) @page25 id: e261693cf6 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - おはようございます。紋次郎両想いになってから大胆ですね。話が進むたび格好いい紋次郎と可愛い夢主、お似合いです。 (2月3日 5時) (レス) @page23 id: 6ebc36a5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこしょう(プロフ) - ユリリンさん» ありがとうございます！頑張ってキュンキュンできるようにします！ (1月31日 23時) (レス) id: e261693cf6 (このIDを非表示/違反報告)
ユリリン(プロフ) - おはようございます。紋次郎どんどん格好良く、夢主可愛いくてキュンキュンします。こちらの作品素敵です。 (1月31日 8時) (レス) @page20 id: 6ebc36a5f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこしょう(プロフ) - ユリリンさん» またまた素敵なコメントありがとうございます！これからもよろしくお願いします！！ (1月30日 22時) (レス) id: e261693cf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずこしょう | 作成日時：2023年12月21日 0時
