外出 ページ23
「天女様」
『…先生と呼んでください』
「え？」
『夢前先生！』
「ゆ、夢前先生！」
『それでご用件は？』
「はい、学園長先生がお呼びです」
しばらくは平和だったのになぁ…
確かシナ先生だっけ？
女性の先生に呼ばれて学園長先生の元へ向かう
「お待ちしていました」
『それで爺さん…じゃ無かった、学園長先生ご用件は？』
一応立場上は爺さんが上だし気をつけておこう
「はい、あなたが図書室で呪術に関する本を探していたとお聞きしました」
『あぁ、帰る方法を探す為に』
「我々も協力する約束をしたので新しい呪術に関する本を入手することにしました」
『どうも』
「そこで、図書委員会委員長の彼と同行で受け取りに行っていただきたいのです」
『図書委員会委員長？』
「モソ…図書委員会委員長の中在家長次です」
『声ちっさ！』
そういや青髪のガキがなんか言ってたな
「僕の所属する図書委員会の委員長は見た目は怖いけど、優しくて良い人なんです」
『へー』
「沈黙の生き字引って異名があって、普段は物静かなんですけど、怒ると笑顔になるんです」
『は？怒ると笑顔になる？』
「はい、笑顔が怖い人ですね、でも、本が好きで優しくて大好きな先輩です！」
物静かにもほどがあんだろ…
もはやモソモソしか言ってるようにしか聞こえねぇぞ
「それじゃあ中在家長次！頼んだぞ！」
「わかりました…」
こうして初めての外出はこのバカ静かなガキと二人で出かけることになった
『じゃあ、案内頼む』
「…」
コクリとうなずくとガキはゆっくり歩きはじめた
『…』
「…」
長い沈黙が続く
別に気にもならないが少し前までうるさいくらい喋りかけられたせいかいつもより静かに感じる
「…あの」
『ん？』
するとガキの方から口を開いてきた
「…一年生と仲良くなったとお聞きしました」
『あぁ、つっても一クラスだけだぞ』
「私の後輩が…お世話になったと…」
『青髪の銭好きのガキだろ？』
「一番天女を警戒していた子が…今はすっかりあなたと打ち解けている…」
なるほど、疑ってんのか
私があいつらを操ってんだと思って
『それで？結局何が言いたいんだ？』
「私は…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずこしょう(プロフ) - かなぶんさん» 修正しましたありがとうございます！こんな至らない点が多いですが、これからもよろしくお願いします！ (12月7日 22時) (
レス) id: e261693cf6 (このIDを非表示/違反報告)
かなぶん - いつも面白くて大好きです！あと一年ろ組なら孫兵じゃなくて孫次郎じゃないですか？間違ってたらすみません！いつも応援してます！ (12月7日 21時) (レス) @page40 id: d2a71bace5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずこしょう(プロフ) - ふなねこさん» ありがとうございます！これからも笑っていただけるよう頑張ります！笑 (12月7日 17時) (レス) id: 696f57e97a (このIDを非表示/違反報告)
ふなねこ - お話毎回面白くて、ついつい夢中で読んでしまいますww更新頑張ってください！！応援してます！ (12月7日 17時) (レス) @page38 id: 45dd51c332 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆずこしょう | 作成日時：2023年11月25日 20時
