君を探して三千里【マッシュル-MASHLE-】

・ ページ7

マッシュに否定されないか怖い、マッシュでも今更なんだって思うだろう。





「じゃあ今度から姉ちゃんって呼ぶね」





その言葉を聞いた時に今までの私の努力が全て報われたような気がした




ずっと探し求めた私のたった1人の大切な弟




ずっと望んでいた



ずっと待ち焦がれた








喜びがそこにはあった








『っ、ありがとう』





「泣かないで、姉ちゃん。シュークリーム食べる？」




『うんっ』





そう返事したはずが私の涙は止まらない





・
・
・

『ありがとうマッシュ。少し落ち着いたよ』



「それならよかった」




『一つ質問があるんだけど、どうやってマッシュは今まで生きてきたの？』





赤子が1人でここまで生きて来れるとは思わない。

やっぱり誰か保護者がいるのか




「じいちゃんが僕を育ててくれたんだ」




『じいちゃん…そっか、いつかおじいちゃんにも会いたいな』




「いつでも来ていいよ。もう家族だし」




『…！うん、そうだね。もう家族だもんね』










マッシュはいつも私の欲しい言葉をくれる

















ありがとう。こんな私を姉ちゃんって呼んでくれて

君のお友達→←君と私の本当の関係

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す