君を探して三千里【マッシュル-MASHLE-】

君とドゥエロ ページ11

マッシュのシュークリーム講座を聴きながらフィンくんとマッシュと廊下を歩いていると…



「そこのきのこ頭君！是非アドラ寮の代表としてドゥエロに出てくれないか？そして燃え尽きよう！この人生と言う名の人生を！！」





すごい…なんかよく分かんないけど熱血だ…！





何が起こったか分かってないマッシュ達と呆然と立ち尽くしていると後ろから女の子達の黄色い声が聞こえてくる




「ドゥエロで年間MVPのトム様よー！」


「スポーツマンらしくてあの暑苦しさも逆にいいのよねぇー！！」



「それに比べて何あの髪型、菌類じゃん」


「家でダンゴムシ飼ってそう」




トム先輩…？は女の子からの人気が凄いようだが、マッシュは言いたい放題言われてしまっている




マッシュの良さが分からないなんて可哀想…






「あの、ドゥエロってなんですか？それに人生と言う名の人生って何」



「あぁ、箒を使う球技さ。魔法界1の人気スポーツだ！」




よりにもよって魔法を使えないマッシュが選ばれるなんて…

しかも試合は明日…！？とりあえず応援するしかないな…




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翌日、フィンくんとドゥエロの会場に向かった時に偶然にもレモンと鉢合わせた。

フィンと一緒に居たから声を掛けはしなかったが、隣の席に座ることにした




「ドゥエロ、今シーズン初めての試合はアドラ寮対レアン寮！この試合に勝利して銀のコインを手に入れるのはどちらのチームか！」




試合は始まったがマッシュは飛べないのでその場に直立不動


そんなマッシュを見て気を悪くしない人がいるわけもなく、
”帰れ！“という罵声と共にゴミが投げつけられる



本当の事を言うとここで暴れ出したい気分だが退学になったら元も子もないので大人しくしている






「マッシュ君早く飛ばないと…」


「どうしたのマッシュ君…」








飛ばないマッシュに対して何か話しているトム先輩

まぁその間にも点数は取られているが





やっと話が終わりトム先輩が飛んだ時にレアン寮の人がわざとトム先輩にぶつかる





酷い…そんな不正をして恥ずかしくないの…？






トム先輩を見て何かを決意したマッシュは力強く飛び出す


落ちる…かと思いきや足をバタバタしてバランスを保っている





マッシュはとんでもない豪速球を投げ得点を入れた


その後もボールは回転してマッシュの所に戻り、また投げを繰り返した。




それを何回も繰り返し得点がカンストし、試合はアドラ寮の勝利だった

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