煉獄家長女、教えます。弐【キメツ学園】

問題33 ページ35

『わぁ……やっぱり凄い人集りだなぁ』

「そうだな！！」

『楽しそうだね』

「うむ！」

『でもこれはあくまで見回りだからな。忘れるなよ』

「承知した！」





「おー来たか」

「遅せェ」

『すまない。思った以上に人がいたものでね』


神社の鳥居の前に皆はいた。



「ここからは仕事だから気を抜かないように」


「騒ぐんじゃねェぞ」

「なんで俺に言うんだよ」


『じゃあ呼び名も変えた方がいいか』

「生徒もいるからな！」


「俺のことは天元って呼んでくれていいんだぜ〜？」

「テメェもう黙れ」←

『公私混同は良くないぞ宇髄』

「……地味〜」


そういえば伊黒は蜜璃と行くと言っていたな。……フフッ、この祭りで何か変わればいいが。

カナエ先生はしのぶと行くと言っていたか。姉妹水入らずで楽しそうだなぁ。

美月先生は最近出来た彼氏と行くらしいな。宇髄が好きだと思っていたが、よもや彼氏が出来たとは。まぁ嬉しそうで何よりだ。


『不死川、玄弥とは行かなくていいのか？』

「知るか」

「あいつは竈門達と行くってよー」

「なんで知ってンだよ！」

「俺は耳がいいんでね〜」


隣の喧嘩も、今日は喧騒に消えていく。


「そういうおめェはどうなんだよ。弟いただろ」

『千寿郎も友達と行くらしいよ』

「少し寂しい気もするが友人がいるのは良い事だ！」

「相変わらずのブラコンぶりだなァ」

『君も弟妹は大事だろう』

「知るか」



『君が隠したいことがあるとそう答えるのは分かった』←

「あァ！？」

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