検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:2,946 hit

問題32 ページ34

「ごちそーさん。派手に美味かったぜ」



『それは良かった。気を付けてね』

「おう。またな千寿郎」

「またいつでもいらしてください」

「分かった」



天元の巨体が夜に溶けていった。









「カヤー!!」

『うわっ…………はぁ、あれほど注意したと言うのに』

「ま、まぁ起きてるのは兄上だけのようですし……」

『うん…………千、お前も早く寝た方がいい。あいつの絡み酒は厄介だ』

「はい……」



さて、私にはもうひと仕事残っているな。





『はいはい、カヤだぞー』

「カヤっ!」

『うわ……っと。……いきなり抱きつくのはやめないか』

「今日は楽しかったな!」

『……そうだな』


至近距離で無邪気に笑う片割れを見ると、叱る気にもなれなかった。




「宇髄はな!良い奴なんだ!」

『知ってるよ』

「面倒見がいいし、話し上手で聞き上手だ!」

『そうだね』


天元を目の敵にしていると噂が立っていたが、どうやら杞憂だったようだ。



『ほら、いつまでも起きてると明日に響くぞ。痛いのは嫌だろ?』

「嫌だ!」←

『なら早く寝ろ』

「連れて行ってくれ!」

『どうやらつまみ出されたいようだな。いいだろう』←

「!待て!……引っ張るな!」



『連れて行って欲しいんだろう?





連れて行ってあげるよ。路上にね』←




ニッコリ笑って脅しをかけた私に、流石の杏も酔いが少し覚めたようだ。





「よ、よも……」

『分かったかい杏寿郎。宴会は終わったんだよ』

「分かった!分かったからその顔をやめてくれ!」←

『人を化け物みたいに……』






翌日聞いた話だと、完全に目だけが笑っていなかったらしい。←

問題33→←問題31



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 長女
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

すみた先生(プロフ) - 星猫さん» ありすぎて文字数足りないので、次話で答えさせていただきます!質問コメントありがとうございます!! (2021年3月27日 17時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月27日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すみた先生 | 作成日時:2021年1月27日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。