問題36 ページ38
「やっと見つけた」
『見つかってしまったか……』
少し困り顔で佇む。
『大体の人は宇髄が来ると思ったんじゃないかなぁ』←
「大体の人?」
『いやぁこっちの話さ。
どうして分かったんだい?杏寿郎』
私が聞くと杏寿郎は隣に来て、鮮やかな空を見上げた。そしてそのまま口を開いた。
「ここは俺とお前しか知らないからな」
『……ふっ……そうだな』
「こんないい所地味に2人占めなんかしてんじゃねーよアホ共」
『何故隠れていたんだ?』
「……気付いてたのか」
『私はね』
「不死川と悲鳴嶼殿はどうした」
「勝手に回っといてくれって言っといた。
ったく……勝手に居なくなりやがって。ガキの頃からなんも変わっちゃいねえなお前らは」
呆れ顔でやって来て私達の頭に手を置く宇髄。
『ははっ、すまない』
「宇髄には昔から苦労をかけているな」
「今更なんだよ。俺だって嫌だったらとっくの昔にお前らから離れてるわ」
『君が生徒から慕われるのがよく分かる』
「お前らにゃ負ける」
地面に腰を下ろし、綺麗な光を見上げる。
「毎年派手だよなーここの花火」
『目玉だからな』
「変わらないな」
『宇髄がいること以外は何も』
「おい、俺はお邪魔かよ。せっかく探しに来てやったのに」
「嘉柳は俺が探しに来たんだ」
「どうせお前も迷子になってただろ」
「ならない。俺は大人だ」
『杏寿郎……その大人が迷子だったんだ……』←
いやはや恥ずかしい。カナエ先生に抜けてると言えなくなってしまった。
『でも2人が来てくれて嬉しかったよ。1人で見るのは少し寂しいと思ってたところなんだ』
確かに花火は綺麗だ。十分すぎるほど。
でも、こんな綺麗な花火だからこそ、誰かと見たい。
「確かにカヤがいないと物足りないな」
「はぁーあ!もうやめろ!お前らの甘々空気やだ!」←
『子供か』
祭りは賑やかでなければ。
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すみた先生(プロフ) - 星猫さん» ありすぎて文字数足りないので、次話で答えさせていただきます!質問コメントありがとうございます!! (2021年3月27日 17時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか? (2021年3月27日 17時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すみた先生 | 作成日時:2021年1月27日 21時