煉獄家長女、教えます。弐【キメツ学園】

問題1 ページ2

夏休み前の大イベント。体育祭が終わればすぐ夏休みが始まる。キメツ学園はそこら辺の生徒にも対する対応が凄まじく優しい。





「体育祭楽しみだねー！」

「種目って何あるんだろ」

「定番の借り物競争とか！」

「あーありそう！"好きな人"とか！」

「ね！もし私出たら宇髄先生に頼もうかな……」

「じゃあ私は冨岡先生に頼もっかな〜」





先程の集会で告知された体育祭。教室内のそこかしこはその話題で大盛り上がりだ。



かく言う俺達も例外ではない。








「体育祭って言ったら女子の生脚が……！」

「やめろよ善逸……」

「タイイクサイ？なんだそりゃ」

「運動会みたいなものだ。伊之助なら得意じゃないか！」

「俺様が1番を取ってやる！」









「もし俺が例のお題を引いたら……胡蝶先輩を」

「バーカ。無理に決まってんだろあんな高嶺の花」

「美人と言えば、2年菫組の栗花落先輩も良いよなぁ……」

「それな！あのミステリアスな雰囲気が……」

「タメにも良い子いるじゃねえか。ほら、紫陽花組の素山恋雪」

「あーダメダメ！3年に婚約者いるって噂だ」

「婚約者！？まだ高校生なのに！？」









「あーあー、全然分かってねぇなぁ……女の子をそんな目で見てんじゃねえよ」

「てめぇもだろ」

「女の子はみんな可愛いの！あいつらみたいな選り好みしてるように言うな」

「なんだぁ我妻？そう言うおめーはどうなんだよ」

「うわ、出たよダル絡み……」



あちらで話していた男子が善逸の肩に腕を回す。




「ほら吐いちまえよ〜どうせおめーだって同じ男なんだからな」

「お前らと一緒にすんな」

「じゃあ誰も選ばねえのか？」

「まず俺はそういうお題を引く運が無い」←

「！お、おう……そりゃあ、悪かった」←







「大丈夫か？」

「あんなの屁でもないね」

「……本当にさっきのこと思ってるのか？」

「いいや？」

「え？」

「俺が心に決めているのは……








禰豆子ちゃんだよ！」



「……そうか」





今日は禰豆子と一緒に帰ろう←

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