命令7 ページ10
山形「白布達遅くねぇか？」
大平「……そうだな」
牛島「トイレではないのか」
山形「トイレにしては長すぎだろ」
大平は何やら気難しい顔で黙り込んだ。
山形「？どうした獅音」
大平「…………いや」
牛島「白布達のことを何か知っているのか」
大平「知らないけど……何をしに行ったのかは想像、出来る」
牛島「それは何だ」
大平は珍しく視線を泳がせ迷った。十数秒後、口を開いた。
大平「多分……2人は誰かを殺しに行ったんだと思う」
山形「は！？だ、誰かって……殺しに？」
大平「覚も英太も工も死んで、賢二郎は参ってただろ。多分衝動で……」
山形「っ……じゃあ、川西はなんで」
大平「賢二郎の付き添いだろうな。賢二郎がおかしくなってることに気づいてて……それで」
山形「なん、だよ……それ」
2人は硬い表情で牛島を見る。牛島は口を真一文字に結んだままだ。
そしてゆっくりと
牛島「止めなくてもいいだろう」
山形「！なんでッ」
牛島「敵が減るからだ。☆の人間も見つけ出せるかもしれない。それに……
瀬見達が死んでしまった今、白布が元に戻ることは無いだろう」
山形「……け、けどよ」
牛島「この際他への同情はいらないと言ったはずだ」
間髪入れずに牛島は言う。
山形は思った。仲間が死ぬのは絶対に嫌だ。しかし、仲間が人殺しになるのも嫌だ、と。
もちろんここで生き残るために自分の手を汚す瞬間は、遅かれ早かれ必ず来るのだ。人によってそのタイミングと覚悟が違うだけで。
山形「……でも、やっぱ間違ってると思う……今の白布は生きるために殺してるんじゃなくて、完全な私怨で動いてんだぞ」
牛島「だが白布を止める術は無い。抑える術はあっても、完全に思いとどまらせることは不可能だ」
山形「っ……」
白布が白鳥沢に危害を加えることは絶対に無いという牛島の自信と、白布に対する信頼から来た言葉だった。
大平「……まぁ、太一がついてるから大丈夫だ。俺達よりずっと賢二郎を分かってるから」
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しょー@めいそら坂セン推し - すみた先生さん» 頑張って！！続編も読んでくる！ (2021年8月12日 17時) (
レス) id: b8eda32ef2 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 知らない人かと思ったら葡萄でしたか！コメント、全くそんな事ありませんからぁぁ！！泣きながら喜んでますからぁ！？次編でもよろしくお願いしますよ！！ (2021年8月9日 11時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
雪音くん。 - はい今回も面白かったでぇぇぇす！毎回コメントうざかったらごめんなさーい！またまた考察が楽しくなりそうです！あ、元葡萄です！ (2021年8月8日 20時) (レス) id: 99adb678db (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 葡萄さん» お、お手本……！？いえいえそんな！どこまでも趣味全開の話に着いてきて下さる読者の方が凄いんですわ！ (2021年8月1日 15時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - しょー@misrsnsk推しさん» ここてやっと王様の姿が見えてきました…！やっと、やっとです！ここから派手に展開させていきたいと思います！応援ありがとうございます。頑張りまっす！！ (2021年8月1日 15時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2021年1月2日 14時
