王様ゲーム、展開。

命令7 ページ5

影山side




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈12時間前




松川「……なるほどね」

影山「……」



俺は手に持った木製バットを振り上げた。でも、防がれた。



松川「流石及川の後輩、何考えてるかさっぱり分かんね」



別に烏野と北一以外の人間だったら誰でもよかった。誰かを殺さないと俺が死ぬ。それは嫌だ。

本当は気が進まない。人殺しなんて誰がやりたいんだよ。今だって澤村さんや西谷さんが王様を探してる。俺はギリギリまで待つべきなんだろう。


でも、目の前に現れた獲物をみすみす見逃すほど、俺は優しくない。



松川「死ぬつもりはさらさら無いんだけどさ、教えてくんない？なんで俺？」

影山「……」


答えていいのか？視界に入ったから殺そうと思ったと、言っていいのか？



松川「ふーんそう、答える気ゼロ。


でも見た感じ俺を狙ってた訳じゃないでしょ」



気付かれてたか……




バットを持ち直す。あまり長引かせたくない、次で





松川「！危なっ……」

バットは松川さんの肩を掠って床に叩きつけられた。くそ……やっぱり標的を絞ってからの方が良かったか……






松川さんは走って逃げた。ここは廊下、しかも一直線だ。曲がり角は1ヶ所、確かその先はトイレしかない行き止まりだったはず。階段を下りられたらまずい……






松川「っ早……！」

影山「……すみません」






追いついたところで俺は脳天めがけてバットを大きく振り下ろした。









1階の理科室に死体を置いた。扉を見つめていると




宮侑「飛雄くん」

影山「！……宮さん」




……ここでバレるのは嫌だな…

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