命令8 ページ38
夜久「！お前……白鳥沢の」
白布「…主将は、いますか」
黒尾「ここだ。……何の用だ」
床に寝そべっていた黒尾は立ち上がり、白布を警戒するように見つめた。
そんな黒尾に白布は真っ直ぐ歩いていき、両手を差し出した。
黒尾「は……？」
白布「あんたにあげます」
手には2台の携帯。
白布「文字を集めてるんですよね。だから」
黒尾「ちょ、ちょっと待て。……誰のだ……？」
白布は即答はせず、とは言えど考える素振りも見せずに言葉を溜めた。そして感情の無い顔と声で言った。
白布「瀬見英太と、……俺のです」
黒尾「！……お前、まさか…」
白布「止めるとか、やめて下さい。……俺が決めたので」
白布の意図が分かった黒尾は、もう何も言うまいと、差し出された携帯を受け取った。
白布「もし白鳥沢の人間が俺を探してたら伝えて下さい」
黒尾「おい……なんで」
白布は黒尾の耳元に顔を寄せ、静かに口を開いた。
白布「……─────────────。」
黒尾「！！」
白布「じゃあ、お願いします」
黒尾「あ、ちょっ……」
引き留めようとした黒尾の手は空を切った。ぴしゃりと閉められた扉は、白布が止まることは無いことを物語っていた。
夜久「黒尾、何だったんだ？」
黒尾「携帯を……俺に…」
夜久「……あいつ、死ぬつもりか」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
23:50
白布「……」
白布の右手に握られているものは、月明かりを反射して光を放っていた。
白布「……すみません。……でも、あなたも注意が浅かった……
なんで護身用のナイフをバッグに入れておくんですか……」
不意に目に入ったのだ。彼が背に腹はかえられないと言って出してくれた、家に伝わる小刀が。
勝手に盗み出し、人を傷つけるために使おうとしている。誰よりも慕っていた彼を、自分は汚そうとしている。
白布「お前さえ……居なかったら………こんな事しなくて良かったのに……
……木兎光太郎」
その目に木兎を捉え、白布は憎悪に満ちた顔を見せた。
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しょー@めいそら坂セン推し - すみた先生さん» 頑張って！！続編も読んでくる！ (2021年8月12日 17時) (
レス) id: b8eda32ef2 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 知らない人かと思ったら葡萄でしたか！コメント、全くそんな事ありませんからぁぁ！！泣きながら喜んでますからぁ！？次編でもよろしくお願いしますよ！！ (2021年8月9日 11時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
雪音くん。 - はい今回も面白かったでぇぇぇす！毎回コメントうざかったらごめんなさーい！またまた考察が楽しくなりそうです！あ、元葡萄です！ (2021年8月8日 20時) (レス) id: 99adb678db (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - 葡萄さん» お、お手本……！？いえいえそんな！どこまでも趣味全開の話に着いてきて下さる読者の方が凄いんですわ！ (2021年8月1日 15時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - しょー@misrsnsk推しさん» ここてやっと王様の姿が見えてきました…！やっと、やっとです！ここから派手に展開させていきたいと思います！応援ありがとうございます。頑張りまっす！！ (2021年8月1日 15時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2021年1月2日 14時
