treasureは、すぐそばに。② (ページ4)

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オッパとヨシくんの住む宿舎に向かい、教えてもらっているパスワードでドアを開ける。

「オッパ〜」

ヒョンソク「お！Aヤ？おはよう。ちゃんと来れたね」

私の声に気付いたオッパは洗面所から一瞬私を見た後、また自分の準備に戻った。

ヒョンソク「ちょっと待ってね〜、ソファーで座って待ってて」

オッパの言う通りにソファーに座って適当に携帯をいじる。

あ〜、本当に楽しみだな

ヨシくんとオッパとお出かけなんて、初めてじゃないかな？

私は本当に宿舎にいるのが好きだから、メンバーと出かけることは少ない。

家にずっといると腐るからと言って気にかけてくれるアサヒやハルトが無理矢理誘ってくれて、やっと出かけるくらいだ。

どこに行こう、オッパがお店考えてくれてるのかな？
お昼はどこかでランチでもしたいな

なんて、ウキウキしながら待っていると、準備を終えたオッパがリビングに入ってきた。

ヒョンソク「Aヤお待たせ、……ヤ〜そんな格好で行くの？」

「え、ダメ……かな？」

ヒョンソク「可愛いけど、短すぎる服はダメっていつも言ってるだろ〜？」

早速、私のミニスカートに気付いたオッパから注意を受ける。

いつもだったらすぐに大人しく着替える私だけど、今日はオッパとのお出かけを楽しみにしてたのもあって久しぶりにミニスカートを履いたから、すぐに譲る気にはなれなかった。

「オッパとヨシくんもいるから、いいかな〜と思って……」

ヒョンソク「それはそうだけど、どこの誰が見てるか分からないでしょ？」

「……自分でそういうのには気付くもん」

ヒョンソク「そういうことを言ってるんじゃないんだよ、オッパは、わざわざ危険な状況を作らなくていいって言ってるの」

「別に危険じゃないですよ」

いつもは反抗しない私が珍しく反抗しても、優しく私をなだめるように言い聞かせるオッパ。

それでも、今日この楽しみにしてきた気持ちを否定されたような気がしてイライラし始めた私は、自分でも分かるくらい強い口調になっていった。