treasureは、すぐそばに。② (ページ15)

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ジェヒョク side

朝6時。

携帯のアラームを止め、眠たい目を擦りながらなんとか目を開ける。

すると目の前に、とんでもなく可愛い寝顔をした天使がいた。

そうだ、昨日の夜はヌナと寝たんだった。

幸せな気持ちで眠りにつけたことを思い出し、思わず頬が綻ぶ。

可愛いなあ。

ヌナは、俺からのスキンシップを嫌がる。

なんでも、照れるかららしい。

俺はそんなヌナの照れてる姿が可愛くて仕方なくて、懲りずにひっついてしまう。

最近はひっつきすぎて、避けられてるような気がしなくもないけど笑

メンバーの中では年長メンバーで、活動中はしっかりしているヌナ。

でもプライベートになるとちょっとめんどくさがりやで、甘え下手で、それなのに寂しがり屋なヌナ。

俺にとって、愛おしすぎる存在だ。

そんなヌナを独り占めできた今日、俺は世界一の幸せ者かもしれない。

昨日、遅くまで起きていなかった他のメンバー達に、何だか自慢したくなるような気持ちになった。

そんなことを考えてヌナの寝顔を堪能していたが、もう準備をする時間。

ジェヒョク「ヌナ、起きて、朝だよ」

「ん〜・・・」

ジェヒョク「ヌナ、ほら、僕と一緒に準備しよう？」

そう言うと、今にも閉じそうな目を少しだけ開けてこちらを見るヌナ。

可愛すぎる。

これを毎日ジフニヒョンが見ていると思ったら、ジフニヒョンを心の底から羨ましく思った。

そんなこんなで準備して車に乗り込み、無事撮影場所に着くと、本当は同部屋だったはずのアサヒがいた。

アサヒ「ジェヒョガ、昨日ヌナの部屋泊まったん？」

ジェヒョク「うん、泊まった〜」

アサヒ「何もしてへんやろな」

ジェヒョク「してないわㅋㅋおでこにキスしたくらい」

アサヒ「してるやん・・・」

ジフン「ヤージェヒョガ、Aの部屋行ったのか？」

俺とアサヒの会話を聞いたヒョンが、入ってくる。

ジェヒョク「泊まりましたけど、毎日あの寝顔を見てるヒョンズルい！！」

ジフン「同じ宿舎の特権だからな〜」

そんなことを自慢げに言いながら、またどこかに戻るヒョン。

アサヒにはキスしたことを呆れられたけど、あの顔を目の前にしてじっとしていられる男がいたとしたら、それはもう人間じゃないと思う。

そんなことを思い、今日1番にヌナの顔を見られたことに優越感を感じながら、撮影に臨んだ。