packing with…… ページ26
Aside
…………ダメだ、終わらない。
時刻は24:00。
日付が変わって今日は、横浜であるフェスのために出国する当日だ。
それなのにも関わらず、いつものようにパッキングが全く終わっていない。
毎回パッキングが遅く前日になって慌てる私は、まっしーが手伝ってくれて何とか前日の夜までには終わっていたが、今回はまっしーがいないため、1人でやる気力もないなぁとのんびりしていたらこんな時間になってしまった。
アサヒに暇電でもしながらパッキングしようと1時間ほど前にアサヒに電話をしたが、結局ダラダラと喋り続けてパッキングをする手は動かず、終わってしまった。
明日は早朝のフライトだし、今夜は寝れないな………
そう思いながら、自分の部屋でしていても進まないと分かったので1人でリビングに出てきて、まずは必要なものをメモしていくところから始めた。
が、いつもまっしーに言われた通りにパッキングしていた私は、必要なものがイマイチ分からず、また手が止まってしまう。
は〜〜、とりあえずYouTubeでも見よ。
と、また現実逃避をしてスマホに逃げていると、
ドヨン「ヌナ?まだ起きてたんですか?」
ドヨンがトイレで目覚めたのかリビングに出てきた。
「うん、パッキングが終わらなくてね」
「お姫様は準備に時間がかかるものですもんね」
こんな時間に、ましてや家なのに、そんなセリフがスラスラと出てくることに未だに感動してしまう。
手伝ってくれるかな?なんて少しだけ思ったけれど、今日も1日練習があったためさすがに眠たいのか、
「ヌナ、頑張ってくださいね……」
そう言ってトイレを済ませて、部屋に戻ってしまった。
そうだよね、ドヨンも疲れてるし眠たいし、何より年下組のメンバーにパッキングを手伝ってもらうなんて、そんな情けないヌナじゃダメだ。
そう自分に言い聞かせ、再びキャリーケースと向き合うことを決意した。
少しずつ、少しずつ、絶対に必要だと分かるものから準備して進めていると、
「Aヤ?」
「ジフナ!!!」
今度はジフンが起きてきた。
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作者名:くろ | 作成日時:2022年11月7日 4時