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俺はアサヒに感謝しながらAをベッドの隣に迎え入れ、電気を消したまま俺たちはそれぞれ携帯を触っていた。
『なあ、告白って、どんくらいされてたん?』
どうしても昼間の話が気になって、また俺から恋愛話を始めてしまう。
A『ほんとに全然、そんなだよ(笑)1年に2回くらい』
1年で2回、ということは高校2年生までだけで4人告白されたことになる。
笑いながら答えるAを見て、高校時代のAに出会えて、気持ちを伝えられたその4人を羨ましく思う。
ハルト『ふーん』
A『聞いといて、それ?(笑)なに、もしかして高校時代のヌナに嫉妬してるの?』
ハルト『うん』
A『え、』
珍しく素直に答える俺に、Aも固まっている。
ハルト『俺だって、Aと一緒に高校生活過ごしてみたかった』
年齢的にも、そんなの絶対叶わないことなのに、あの高校時代の写真を見たら、そう思わずにはいられなかった。
A『……じゃあ今度制服借りて、人生4cutでも撮りに行こっか』
叶うはずないわがままを言う俺に、優しく提案してくれたA。
ハルト『……絶対な』
A『うん(笑)絶対ね』
そう言って笑うAを見て、過去のAとはもう居られないけど、これから先、未来のAとずっと一緒にいるのは、俺がいい。
そんなことを思いながら、眠りについた。
後日、約束通り撮りに行った人生4cutを、自慢したい気持ちと俺の中の思い出にしたい気持ちと葛藤し、悩んだ末に1枚だけSNSに載せた。
@treasure_member
〈画像〉
Aとの思い出🎞
#HARUTO #커플사진
@abc待て待て待てカップル特大供給きた
@defAとハルトが同じ高校だった世界線……
@ghiこのハルトの顔彼氏感えぐい
@jkl前にAのJKの時の写真見て、ハルトが嫉妬してたってアサヒが暴露してたけど本当に嫉妬してたんだなㅋㅋ@mnoハルト、日本語で書くのは恥ずかしいからかハッシュタグでカップル写真ってハングルで書いてるの、可愛すぎる
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作者名:くろ | 作成日時:2022年11月7日 4時