treasureは、すぐそばに。 (ページ14)

今日:13 hit、昨日:260 hit、合計:340,597 hit

. ページ14

そんなことを考えていると、ヌナが1人輪の中に入れていない俺のところに近付いてくる。

A「ジョンウ、どう？ヌナ綺麗？」

そう言って、くるっと回ってみせるヌナは綺麗なんてもんじゃなくて、

ジョンウ「綺麗です。………誰にも見せたくないくらい」

思わず、本音が漏れてしまった。

やばい、こんなに独占欲にまみれたことを言って、引かれてしまう、と焦ってヌナの方を見てみると、

A「……ありがとう」

と、顔を赤くしているヌナがいた。

おっと？

これは珍しく1本獲ったんじゃないか？

顔を赤くしているヌナがいつにも増して可愛くて、もう少しだけ攻めてみようと、

「そのドレスもアクセサリーも、ヌナのための物に見えるくらい、似合っています」

自分でもよくこんな柄に合わないことをスラスラと言えるなと思ったが、ヌナを照れさせるチャンスなんて滅多にないので、頑張ってみる。

すると、

「………あ、ありがとう。ジョンウもスーツ似合ってる！撮影頑張ろうね！」

そう早口で言って、逃げるように皆の元へ戻っていった。

たまには素直に伝えてみるのも、悪くないかも。

照れているヌナを見て、そう思った瞬間だった。

アサヒ「え〜い、やるやんジョンウヤ」

ジョンウ「ヒョン、いつからそこに……」

この人に馬鹿にされないためにも、早く思春期を卒業しなければ。