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第三話 面白い? ページ4

◆◇◆◇◆sideA

 今、私は教室前で立ちすくんでいる。

 親友女子・名前はと言うと、急にお腹が痛くなったらしく、お手洗いに行った。

 私は上靴で廊下を一歩一歩、踏みしめながらゆっくりと歩いたが、あっという間に3-C教室前に来てしまったと言う訳だ。

「でさ〜」

 教室の中からは男子が楽しそうに談笑する声が聞こえてくる。

 教室の中から聞こえてくる声に私の心臓は思わずドキリと音をたてた。私は男子が苦手なのだ。男子の前だとガチガチに緊張してしまう。

 でも、こんな所で立ち止まっていたら親友女子・名前に心配されてしまう。親友女子・名前は私の"ある出来事"を知っているのだ。親友女子・名前には心配をさせたくない!

 勇気を出して、ぐっとドアノブを握る。

 ガラガラガラッ!

 私は思いきってドアを開けた。

 すると黒板の貼ってある座席表の前に二人の男子がいた。

 なんだ2人か……。人数が少ないことに少しホッとして、男子たちの方をなるべく見ないようにしながら座席表の前へ歩いていく。

(み、見えない……。)

 ちょうど座席表が片方の背の高い男子に隠されて見えないのだ。

 あぁ、こういう時ってどうすれば良いんだろう。突然のハプニングに言葉が出てこない。

 手には緊張で汗がじわりと滲んでくる。私は何も言えず、ただ黒板の前につったっていた。

 もうなにも考えられない。どうしよう……。ずっとつったっているのもおかしいし。

 胸の中が不安でいっぱいになって、うつむいていたその時。

「どうしたの?」

 聞いたことのある声がふってきた。

 この声は――、この顔は――。一年生の時に同じクラスだったけど関わったことが無い男子。名前は確か……

「……親友男子1・苗字親友男子1・名前?」

 そう呟いて顔をあげる。

 親友男子1・名前は私を見るなりぶっと吹き出した。

「面白いな、お前!何かずっと立ってるからどうしたのかな〜って話しかけたら俺の名前フルネームで呟くし。質問の答えになってないじゃん!」

 親友男子1・名前はフハハと笑っている。

 私も少しだけ、口角があがった。

 こんな、男子もいるんだ。

 男子にこれだけ緊張していたのがバカらしくなってきた。

 男子は怖いし苦手。でも、この人達は私に危害を加えない。そう信じられるから、堂々としていよう。

 よく分からないけどこの男子は他の男子とは違う気がする。

 このとき私の何かが吹っ切れた――。

◆◇◆◇◆

第四話 可愛い→←第二話 笑顔



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作者 - お知らせです。スマホがぶっ壊れましたので、3dsで更新します (2020年4月8日 11時) (レス) id: 9780752fa5 (このIDを非表示/違反報告)
綾芽 - 面白い。更新ファイト! (2020年4月6日 15時) (レス) id: 49419d4c4d (このIDを非表示/違反報告)
ほの - 小説読ませてもらってます。Snow Manっていうグループのメンバーの名前で読んでます。お話面白いです。これからも更新頑張って下さい。 (2020年3月30日 13時) (レス) id: 09e43cf4c2 (このIDを非表示/違反報告)
アメノエナ - え、好き。(突然の告白)応援してます頑張ってください! (2020年3月25日 10時) (レス) id: ade8211ab6 (このIDを非表示/違反報告)
杏花 - とても面白いです!更新頑張ってくさい!楽しみにしてます! (2020年3月18日 10時) (レス) id: 17f4c87d64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*lemonsoda* x他2人 | 作成日時:2020年3月16日 8時

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