第一話 新学期 ページ2
◆◇◆◇◆sideA
春の生暖かい風が私の頬を撫で､吹き去って行く｡
私AAは､今日○○中学校の3年生に進級するのだ｡
私は母に「いってきます」と告げ､赤い自転車にまたがり家を出る｡
2年間毎日自転車で登校している見馴れた通学路はいつも通り｡しかし､いつもより賑わいがあるように感じた｡
しばらくして学校周辺の空き地に到着し､『○○中学校生徒･教員専用駐輪場』とかかれた敷地に自転車を駐めて､私は正門に向かう｡
正門はいつもに比べて混んでいる｡私は毎日早めに登校していて､いつもならガラガラなはずなのに｡
そういえば､春休み直前の朝会で校長が昇降口前に新しいクラス分けがかかれた"クラス表"が貼ってあると言っていたのをぼんやりと思い出した｡
そうか､皆クラス替えが楽しみで待ちきれずに早めに来てしまったと言う訳か｡
そう自分の中で納得し､私は正門をくぐった｡
(今年こそは良いクラスに当たりますように…)
私にはクラス替えを楽しみにする理由が全く分からない｡
……私は去年､クラス替えのせいで散々な目にあったというのに｡
だがしかし､クラス表を確認しないと新しい教室がどこか分からない｡
私も自分のクラスを確認しようと昇降口へと歩みだしたその時｡
「A〜！」
聞き覚えのある声が私の耳に飛び込んできた｡
この声は……
「親友女子･名前！も〜､ビックリさせないでよ」
この人は親友女子･名前｡フルネーム､親友女子･苗字親友女子･名前｡私の唯一の友達であり､親友だ｡
親友女子･名前の前では根暗で引っ込み思案な私も明るく元気な素の状態でいられる｡
私は元々親友女子･名前のように明るく元気な普通の女の子だった｡しかし､去年の"ある出来事が原因"で根暗で引っ込み思案な性格になってしまったのだ｡
親友女子･名前と過ごすのはとても楽しい｡親友女子･名前とは去年同じクラスで友達になった｡
私がどんな目に合おうと親友女子･名前はずっとそばにいてくれた｡
それに親友女子･名前は少し昔の私に似ている……。
「Aさんよ｡私はクラス表見に行くけど一緒に行く？」
親友女子･名前はそう私に問いかけてにぱっと笑う｡
「もちろん！一緒にいこ？」
私はそう即答し､親友女子･名前とともに昇降口へと向かった｡
時計の針はぴったり午前8時を指していた｡
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作者 - お知らせです。スマホがぶっ壊れましたので、3dsで更新します (2020年4月8日 11時) (
レス) id: 9780752fa5 (このIDを非表示/違反報告)
綾芽 - 面白い。更新ファイト！ (2020年4月6日 15時) (レス) id: 49419d4c4d (このIDを非表示/違反報告)
ほの - 小説読ませてもらってます。Snow Manっていうグループのメンバーの名前で読んでます。お話面白いです。これからも更新頑張って下さい。 (2020年3月30日 13時) (レス) id: 09e43cf4c2 (このIDを非表示/違反報告)
アメノエナ - え、好き。（突然の告白）応援してます頑張ってください！ (2020年3月25日 10時) (レス) id: ade8211ab6 (このIDを非表示/違反報告)
杏花 - とても面白いです！更新頑張ってくさい！楽しみにしてます！ (2020年3月18日 10時) (レス) id: 17f4c87d64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*lemonsoda* x他2人 | 作成日時：2020年3月16日 8時
