捕らわれのお人形さんは恋をする (ページ7)

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同室のお人形さんページ7

ラギー・ブッチside
ベットには可愛らしい少女が眠っている

少し顔色が悪いところを見ると、悪夢でも見ているのだろうか

彼女とあったのはついさっき

単純に面白そうだったから

こんな男だらけの場所に一人たたずむ少女

中性的な顔立ちだが、腐っても獣人だ
匂いで雌であることはすぐ分かった

興味本意で話し掛けてみれば振り向いた彼女は静かにこちらを見据えていた

その目はまるで何も興味がないように無機質だった

かと思えば俺の頭のほうをこんどオモチャを見つけた子供のように見つめていた

表情は変わらないがその瞳はキラキラと輝いていた気がした

そんな目を向けられたことのない俺は戸惑いつつどうかしたのか？と聞けば彼女の故郷には自分のような獣人はいなかったという

珍しいと思いつつもう一度同じように｢君の番ッスよ｣と言えばやはり忘れていたようで、何度謝った後、はにかみながら、ありがとうと、小さな声で言った

白く長い綺麗な髪を揺らし、紅い瞳に俺の姿が写ったその瞬間、心がｷﾞｭｯと捕まれた気がした

今まで感じたことのない優越感に似たなにか

あ～あ、可哀想に

俺みたいなハイエナに狙われるなんてツイてないッスね

そんなことを思いながら、眠り姫の短くなった白い髪に、そっと口唇を落とした